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「Opera 51」が公開、パフォーマンスと使い勝手の向上が図られる

Windows版は「Clang」でコンパイル、Speedometer 2.0スコアで「Firefox」の38%増し

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 ノルウェーのOpera Software ASAは7日(現地時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera」の最新安定版「Opera 51」を正式公開した。「Opera 51」は「Google Chrome 64」のカスタマイズ版がベース。特にWindows版では「Clang」でコンパイルされるようになった結果、パフォーマンスが向上。“Speedometer 2.0”を用いたテストでは、「Firefox 58」に比べ38%増のスコアを叩き出しているという。そのほかにも、細部の使い勝手向上が図られている。

 まず、タブをクリックしてWebサイトの最上部へスクロールする機能が追加された。同様のことは[Home]キーでも可能だが、[Home]キーを備えていないコンパクトキーボードを利用している場合やキーボードのないタブレット端末を利用している場合、マウスから手を放したくない場合などに役立つ。

 また、他のブラウザーからブックマークをインポートする機能が“ブックマーク マネージャー”に追加。“タブ メニュー”では最近閉じたタブ・ウィンドウと開いてるタブを折りたたみ表示できるようになった。Mac版の“プライベート モード”のデザインも刷新され、Windows版に合わせたデザインになったほか、新しいアニメーションが追加された。“スピード ダイヤル”の背景画像にデスクトップの壁紙を設定できるようになったのも、本バージョンでの改善点だ。

他のブラウザーからブックマークをインポートする機能が“ブックマーク マネージャー”に追加
“タブ メニュー”
“プライベート モード”
“スピード ダイヤル”の背景画像にデスクトップの壁紙を設定

 さらに、動画共有サイトの動画をミニウィンドウで表示する“ビデオ ポップアウト”には、動画のタブへアクセスするための[戻る]ボタンが追加。すべてのサイトで「Adobe Flash Player」プラグインを有効化するオプションも追加された。

 加えて、設定周りにもさまざまな改善が施された。Webブラウザーの設定を安全かつ簡単にリセットする機能が追加されたほか、設定をバックアップする機能が新たに搭載されている。

 「Opera」はWindows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。すでにインストール済みの場合は、自動更新機能を利用してアップデートすることも可能。