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「LibreOffice」にリモートからローカルデータの盗み見を許す脆弱性、修正版が公開

現在、v6.0.1とv5.4.5がダウンロード可能

CVE-2018-1055

 The Document Foundationは9日(中央ヨーロッパ時間)、「LibreOffice」にリモートから任意のファイルが開示されてしまう脆弱性(CVE-2018-1055)が存在することを明らかにした。修正を施したv6.0.1/v5.4.5がリリースされている。

 「LibreOffice」に含まれる表計算ソフト「Calc」は、URLで指定したリモートデータを取得する“WEBSERVICE”関数をサポートしている。旧バージョンの「LibreOffice」では、この“WEBSERVICE”関数にローカルファイルURL(file://)を指定することが可能。ローカルデータを読み取って後続の数式に渡し、それをもとにリモートURLを構築するといった手法で、意図せず外部からローカルデータを読み取られてしまう可能性があった。

 最新版の「LibreOffice」では、“WEBSERVICE”関数で利用できるURLを「Calc」のリンク管理インフラストラクチャーで管理し、プロトコルを“HTTP”と“HTTPS”に制限することでこれを解決しているという。

 「LibreOffice」は、オープンソースのオフィス統合環境。Windows/mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。一般的な利用であれば、最新機能を積極的に盛り込んだ“最新版”がおすすめ。企業で利用する場合など安定性を重視したい場合は“安定版”を利用するとよい。

ソフトウェア情報

「LibreOffice(最新版)」Windows版
【著作権者】
LibreOffice contributors
【対応OS】
Windows 7/8/Server 2012/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0.1(18/02/09)
「LibreOffice(安定版)」Windows版
【著作権者】
LibreOffice contributors
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.4.5(18/02/09)