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フリーの会計ソフト「GnuCash」がメジャーバージョンアップ、v3.0が公開

「GTK+ 3」ベースに。エディターの強化やレポート機能の充実が図られる

「GnuCash」v3.0

 フリーの会計ソフト「GnuCash」の最新版v3.0が1日に公開された。Windows/Mac/Linuxなどに対応しており、公式サイトから無償でダウンロードできる。なお、リリース当初は「Windows Defender」がWindows版「GnuCash」をマルウェアと誤判定していたが、現在では解消されている。

 「GnuCash」は、複式簿記に対応する高機能な財務管理ソフト。小切手やクレジットカード、株式、投資信託、複数の通貨、売り掛け・買い掛けなどを扱うことが可能で、家計簿から小規模ビジネスの会計処理までをカバーできる。財務データをグラフ表示したり、帳票を印刷することも可能だ。

 メジャーバージョンアップとなる「GnuCash 3.0」では、GUIフレームワークが「GTK+ 3」へアップデートされたほか、主要なLinuxディストリビューションですでにサポートが打ち切られている“WebKit1”APIに代わり、“WebKit2Gtk”APIが新たに採用された。ただし“WebKit2Gtk”APIはWindowsをサポートしていないので、Windows版では引き続き“WebKit1”APIが利用される。

 機能面では、エディターの強化やレポート機能の充実が図られた。CSVインポートツールも、C++言語で大幅に書き直されている。また、データの保存場所がOSの推奨する場所へ変更された。

 なお、v3.0では対応OSが変更されており、Windows XP/Vistaなどのサポートが打ち切られた。Windows XP/VistaやOS X 10.9より前のバージョンのMacで利用できるのは、6日にリリースされたv2.6.20が最後のバージョンとなる。

ソフトウェア情報

「GnuCash」Windows版
【著作権者】
The GnuCash Project
【対応OS】
Windows 7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.0(18/04/01)