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“Google+”に新たな不具合、シャットダウンが来年8月から4月へ前倒しされる

11月の更新で非公開情報へのアクセスが可能に。約5,250万人に影響

Googleによるアナウンス

 米Googleは12月10日(現地時間)、コンシューマー向けの“Google+”のシャットダウンを早める方針を明らかにした。“Google+”のAPIに新たな情報漏洩の不具合が発見されたためであるという。

 同社によると、この不具合は11月に導入されたアップデートが原因で、一部のユーザーの非公開プロフィール情報へアクセスできてしまう問題が発生していたとのこと。この不具合は継続的に実施されている通常のテストプロセスで発見、混入から1週間以内に修正された。そのため、第3者によるシステム侵入はなかったものの、修正までの6日間にアプリ開発者が意図せず非公開情報へアクセスできてしまっていた可能性は排除できない。

 今回の不具合の影響を受けるユーザーの数は約5,250万人と見積もられているが、これを重視した同社は、ユーザー保護の観点からAPIのシャットダウンスケジュールを前倒しすることにした。APIは90日以内に廃止されるため、開発者はそれまでに対応を完了する必要がある。

 また、一般ユーザーが“Google+”を利用できるのも、当初の2019年8月ではなく、2019年4月までとなる。データのバックアップ方法は、今後数カ月以内に案内される見込みだ。

 なお、企業向け“Google+”を継続する方針に変更はないとのこと。今回の不具合の影響を受けた顧客には、システム管理者を通じて通知があるはずだ。