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Google、「Google+」後継の「Currents」を終了へ ~後継の「Spaces」への移行を予定

「Spaces」では利用できない機能も

「Google Currents」

 米Googleは2月10日(現地時間)、同社の運営する「Google Workspace」向けのソーシャル・ネットワーキング・ソリューション「Google Currents」を2023年から廃止する計画を発表した。

 「Google Currents」のコンテンツとコミュニティは、「Google Workspace」のチャットとコラボレーションを中心としたコミュニケーションスペース「Spaces」へ移行する予定。今後数カ月以内にデータ移行などのスケジュールやガイドを告知するとのこと。

 「Spaces」は巨大なコミュニティとコミュニケーションをサポートするだけでなく、高度な検索やコンテンツの監視機能を備えている。また、アプリ開発のプラットフォーム機能やDLP(Data Loss Prevention、情報漏洩防止システム)をはじめとする企業レベルのセキュリティを提供。コロナ禍以後の環境の変化に対応したツールとなっている。

 その一方で、「Google Currents」では利用できるが、「Spaces」では廃止される機能も存在する。以下にあげる機能は2023年第1四半期から廃止が進められるとのこと。

  • フォロー数とフォロワー数:自分がフォローしているアカウントとフォローされているアカウントの一覧は引き続き利用可能
  • コミュニティの分析情報:管理者のみが確認可能に
  • プロフィールの影響:完全に廃止
  • タグ:[人気のタグ]ページは廃止。[すべての投稿]ストリームに埋め込まれたアクティブなタグは削除
  • モバイル通知:Android/iOSのプッシュ通知が無効に。ただし、メール通知などは今後も存続
  • 投稿の分析情報:自分の投稿に対するコメント・高評価の数・再共有の数は確認可能

 そもそも「Google Currents」は、コンシューマー向けのSNS「Google+」が不人気と不具合により終了するにあたり、企業向けに機能を追加して2020年6月に一般公開されたもの。その「Google Currents」も2年目を待たずに廃止計画が発表された格好になる。