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ビデオをピクチャーインピクチャー表示 ~「Vivaldi 2.2」が公開

タブ機能の拡充、サイト固有のアクセスキーを検出する機能なども

「Vivaldi」v2.2.1388.34

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは12月13日、Webブラウザー「Vivaldi」の最新版v2.2を正式公開した。「Vivaldi 2.2」では、タブ機能を拡充。サイト固有のアクセスキーを検出する機能や動画のピクチャーインピクチャー(PiP)再生が追加されたほか、ツールバーのカスタマイズ性が向上している。

タブ管理機能

 多彩なタブ管理機能は「Vivaldi」魅力の1つだが、「Vivaldi 2.2」では新たに2つの新機能が導入された。

 1つ目は、選択したタブを“セッション”として保存する機能だ。“セッション”とは、開いているタブの状態に名前を付けて保存し、あとで必要に応じてその状態を復元する機能だ。“仕事”や“趣味”、“調べもの”など、用途に応じて複数の“セッション”を保存できる。

開いているタブの状態に名前を付けて保存し、あとで必要に応じてその状態を復元する“セッション”保存機能

 開いているタブをまとめてセッション保存することは従来から可能であったが、本バージョンでは選択したタブのみを保存できるようになっている。

選択したタブのみをセッション保存できるように

 2つ目は、数字キーでタブを切り替える機能。[Alt]+[W]キーでウィンドウメニューにアクセスすると、開いているタブに1から9までの番号が振られている。この番号のキーを押せば、該当するタブをすばやく開くことができる。

数字キーでタブを切り替え

よりすばやいナビゲーション

 また、ナビゲーションを効率化する機能もいくつか導入された。

 たとえば、“アクセスショートカットキー”を表示する機能を利用すれば、閲覧サイトで利用できるキーボードショートカットを一覧することが可能。[Ctrl]+[Alt]キーと組み合わせれば、マウスに頼らなくてもさまざまな機能にアクセスできる。

サイト固有のアクセスキーを検出(Wikipedia)

 “アクセスショートカットキー”を閲覧するには、[F2]キーを押してクイックコマンドを呼び出し、“アクセスショートカットキー”を表示する[ウェブページのアクセスキーショートカットを表示]コマンドを実行すればよい。

 そのほかにも、[戻る][進む]ボタンの長押しで履歴をメニュー表示する機能が追加。履歴をホイールクリックすれば、新規タブで履歴を開くこともできる。またスピードダイヤルにWeb検索機能が導入されたほか、クイックコマンドに閉じたタブを表示するコマンドが追加された。

動画閲覧機能を強化

 「Vivaldi 2.2」は、ビデオサイトに埋め込まれたHTML5をポップアップ画面で視聴することが可能。ビデオを楽しみながら、他のWebページを閲覧できるようになった。

ビデオサイトに埋め込まれたHTML5をポップアップ画面で視聴

 また、アクティブなタブ以外のすべてのタブをミュートできるようになった。バックグラウンドのタブから意図せずサウンドが再生されたとき、どのタブから再生されているのかを突き止めなくても、すばやくサウンドを止めることができる。

ツールバーのカスタマイズ性が向上

 拡張機能は便利だが、あまり多く追加しすぎるとツールバーからあふれてしまい、かえって操作性を損なってしまう。そこで「Vivaldi 2.2」では、あまり使わない拡張機能のボタンを非表示にする機能が追加された。アドレスバーや検索ボックスを広く使うことができる。元の状態にも簡単に復元できる。

 「Vivaldi」はWindows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.2.1388.34(18/12/13)