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“クイックコマンド”を大幅に強化した「Vivaldi 2.1」が正式公開

ロイヤリティフリーの動画コーデック「AV1」もサポート

「Vivaldi」v2.1.1337.36

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは10月25日、Webブラウザー「Vivaldi」の最新版v2.1を正式公開した。「Vivaldi 2.1」では、“クイックコマンド”が大幅に強化。メモの作成・検索や拡大倍率(ズーム)の調整が行えるようになった。

 “クイックコマンド”とは、「Vivaldi」のあらゆる機能を手軽に呼び出せるコマンド検索ツールだ。キーワードを入力すると開いているタブ・閲覧履歴・コマンド・ブックマークなどを絞り込み検索することが可能。ブックマークに短いニックネームを割り当てておけば、そのニックネームを入力するだけで目的のサイトを開けて便利だ。また、入力したキーワードをWeb検索エンジンにかけることもできる。

「Vivaldi」のあらゆる機能を手軽に呼び出せる“クイックコマンド”

 “クイックコマンド”の呼び出しには、[F2]キーまたは[ツール]-[クイックコマンド]メニューが利用可能。ウィンドウを閉じるには[Esc]キーを押せばよい。

 「Vivaldi 2.1」ではこの“クイックコマンド”が拡充され、入力した内容からメモを作成できるようになった。作成したメモの検索も可能で、メモ機能がより身近になった。

入力した内容からメモを作成

 さらに、画面の表示倍率も“クイックコマンド”から調整できるようになった。画面右下のスライダーを使ってWebページの拡大率を変更することもできるが、キーボードですべての操作を行いたい場合や、マウスやタッチパッドが使えない環境では役立つ。また、“クイックコマンド”ならユーザーインターフェイスの表示倍率も設定ダイアログを介さずに変更できる。

 そのほかにも、「Vivaldi 2.1」では「AOMedia Video 1(AV1)」がサポートされた。「AV1」は、オープンソースの動画コーデック。「VP9」よりも圧縮効率が30%ほど高く、HEVC/H.265に代わるロイヤリティフリーの動画コーデックとして期待されている。「Vivaldi」以外では、「Google Chrome」がすでに対応している。

 「Vivaldi」はWindows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。現在、本ソフトの公式サイトから32bit版と64bit版を無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.1.1337.36(18/10/25)