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“Microsoft Flow”がより強力に ~複数サービスを組み合せ“○○したら××する”を簡単に記述

手動でのトリガーに日付やファイル、メールアドレスなどを組み込めるように

“Microsoft Flow”

 米Microsoftは12月17日(現地時間)、“Microsoft Flow”の12月アップデートの内容を発表した。トリガーボタンの拡充やWeb APIの追加などが行われている。

 “Microsoft Flow”は“○○したら××する”といった一連の手続き(フロー)をビジュアルでデザインし、自動実行できるサービス。“タスクを毎日メールでリマインドする”“メールの添付ファイルをオンラインストレージへ保存してプッシュ通知する”といった“フロー”を簡単に記述できる。

 “フロー”は“トリガー”を起点に、さまざまな“アクション”をつなげて作成する。12月のアップデートでは“トリガー”部分が拡充。アプリのボタンを押すことで発動する手動の“ボタントリガー”で、さまざまなデータを扱えるようになった。従来は簡単なテキストしか渡せなかったが、最新版では以下のデータを扱うことができる。

  • テキスト
  • ドロップダウンリスト
  • メールアドレス
  • ファイル(スマートフォンのカメラで撮った写真など)
  • “はい”または“いいえ”を表すチェックボックス
  • 日付(カレンダーピッカー付き)

 “ボタントリガー”では最大5つの入力を組み合わせることが可能。より多彩なワークフローを表現できるようになる。

“ボタントリガー”では最大5つの入力を組み合わせることが可能

 また、“Microsoft Flow”のためのWeb APIが追加された。このAPIは“Common Data Service for Apps Web API”に基づいており、次の内容をカバーしているという。

  • フローをリストアップする
  • フローを作成する
  • フローを更新する
  • フローが共有されているすべてのユーザーを取得する
  • フローの共有または共有解除
  • フローをエクスポートする
  • フローをインポートする

 ただし、このAPIで管理できるのは[ソリューション]タブ内に作成された“ソリューション対応フロー”のみとなる。現在のところ、[マイ フロー]で管理している“フロー”は対象外となっている。

 そのほかにも、“フロー”の実行が失敗した場合の通知が改善。“Microsoft Flow”ポータル内にサポートサイトが新設され、ドキュメントへのアクセスが改善された。また、「Microsoft Cloud App Security」や「Windows Defender Advanced Threat Protection (ATP)」と連携できる“コネクター”(認証の必要な外部サービスへ接続する機能)が追加された。