ニュース
スタートメニューのプロセスが独立、信頼性向上へ ~「Windows 10 19H1」Build 18317
検索と“Cortana”も分離。フォントの新しいインストール方法も
2019年1月17日 14:09
米Microsoftは1月16日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18317(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。フォントの管理や“Windows Insider Program”の設定ページの改善、コンソールの修正などが行われている。
フォントの管理
「Windows 10」では「設定」アプリの[個人設定]-[フォント]セクションでインストール済みのフォントを管理できる。しかし、新しいフォントを導入する手段は設けられておらず、“Microsoft Store”へのリンクが用意されているだけだった。
そこで本ビルドでは、「設定」アプリへのドラッグ&ドロップでフォントファイルをシステムへインストールする機能が導入された。まだ“Microsoft Store”以外からダウンロードしてきたフォントも、「設定」アプリから追加できる。
ちなみに、Windows環境でシステムにフォントファイルをインストールするには以下の方法が利用できる。
- ファイルをダブルクリックしてフォントビューワーを開き、[インストール]ボタンを押す
- ファイルの右クリックメニューで[インストール]コマンドを選択する
- ファイルを“フォント”フォルダー(shell:fonts)へコピーする
- “Microsoft Store”からインストールする(「April 2018 Update」以降)
- 「設定」アプリの[個人設定]-[フォント]セクションへファイルをドラッグ&ドロップ(「Windows 10 19H1」以降)
“Windows Insider Program”の設定ページ
Build 18317では、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Insider Program]セクションのデザインがアップデートされ、よりシンプルでわかりやすいデザインとなった。
タスクバーで検索と“Cortana”を分離、スタートメニューも信頼性向上へ
また、本ビルドにあわせシェル関連で行われている取り組みも案内されている。すでに以前のビルドから導入されているものもあるが、もし不都合な点や改善してほしいポイントをみつけたら「フィードバック Hub」で報告するとよいだろう。
まず、これまで統合されていたOSの検索機能と“Cortana”が分離された。たとえばタスクバーでは、検索ボックスと“Cortana”ボタンを個別にON/OFFできるようになった。双方の設定も2つに分けられているという。
次に、スタートメニューのプロセスがシェルのプロセス(ShellExperienceHost.exe)から分離された。独自のプロセス(StartMenuExperienceHost.exe)へ分けることで、シェルが不安定になってもスタートメニューの応答性を損ねないようにした工夫だが、デバッグが容易になるなどのメリットもあるという。また、起動速度も短縮されているとのこと。
なお、既知の問題として“Windows Subsystem for Linux(WSL)”で特定のLinuxバイナリを使用するとGSODエラーが発生する事象が確認されているとのこと。“WSL”をよく使うユーザーは、このビルドへのアップデートを見送った方がよいだろう。