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Android端末の画面をPCから閲覧・操作可能に ~「Windows 10 19H1」Build 18356

スマホをカバンに入れたまま、PCで画面をチェックできる

「Windows 10 Insider Preview」Build 18356(19H1)が公開

 米Microsoftは3月12日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18356(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リング参加ユーザー向けに公開した。「Windows 10 19H1」は、Windows 10の次期機能アップデート。バージョンは“1903”で、大きな問題がなければ今春にも正式リリースされる予定だ。

 Build 18356では「スマホ同期」アプリがアップデート(v1.0.20701.0)され、Android端末のスクリーンをミラーリングする機能“Phone screen”がサポートされた。キーボードやマウスで画面を操作することも可能だ(タッチ入力は未対応)。

「スマホ同期」アプリの“Phone screen”機能

 ただし、写真やSMSの共有機能に比べ、“Phone screen”機能の要件は若干厳しくなるようだ。まず、Windows 10端末側はOSとして「Windows 10 19H1」が必要となる(Build 18356以降を推奨)ほか、“Bluetooth Low Energy(BLE)”の“Peripheral”ロールに対応した“Bluetooth Radio”デバイスが要求される。Android端末は、PCのBluetoothが届く範囲内にあり、PCと同じネットワークに接続されていなければならない。

 加えて、初期リリースでは利用できるデバイスの組み合わせに制限があり、以下のSamsung端末でしか利用できない。

  • Samsung Galaxy S8
  • Samsung Galaxy S8+
  • Samsung Galaxy S9
  • Samsung Galaxy S9+

 また、“Surface”シリーズでは今のところ“Surface Go”のみがサポートされるようだ。機能が成熟していけば、いずれこの制限は緩和されていくだろう。

 なお、本ビルドでは多くの不具合が修正されているが、アンチチートソフトを利用したゲームを起動するとバグチェック(GSOD)が発生する、サウンドカード“Creative Sound Blaster X-Fi”が正常に動作しない、一部のRealtek製SDカードリーダーが正しく機能しない、「VMware」で“Windows Insider Preview”ビルドをインストール・アップデートできないといった問題が残されているので注意。