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「Android Studio 3.4」が公開 ~「Android Q」イメージに対応したエミュレーターを同梱
新機能の導入に加え、300以上の不具合修正により安定性を向上
2019年4月18日 10:30
米Googleは4月17日(現地時間)、Androidアプリの開発環境「Android Studio 3.4」を正式公開した。「Android Studio 3.4」では、ベースとなっているJetBrains社製開発環境「IntelliJ IDEA」をv2018.3.4へアップデートし、複数行ToDoのサポートや検索機能の改善といった基本機能の強化が図られた。また、生産性を向上させる新機能がいくつか導入されたほか、300以上の不具合を修正するなど、安定性が向上している。
主だった新機能としてはまず、プロジェクト全体のドロアブル・カラー・レイアウトをまとめて視覚的に管理できるリソースマネージャーが導入された。要望の多かったSVGからVectorDrawableへの一括変換などもサポートされている。また、ユーザーインターフェイスの設計を行うレイアウトエディターもアップデートされ、より使いやすくなった。
コードエディターでは、ソースコードの修正案を提示してくれるコードインテンション機能を改善。新しい「Jetpack」ライブラリや「Firebase」ライブラリを利用している場合はそれを認識し、必要なインポートステートメントを挿入するだけでなく、ライブラリの依存関係を「Gradle」プロジェクトファイルへ追加してくれるようになった。また、肥大化しがちな「Gradle」プロジェクトの管理を支援するため、[Product Structure]ダイアログ(PSD)も強化された。新しいPSDでは、ビルド変数やビルドファイルの構成を改善するための提案なども表示される。
そのほかにも、「Proguard」の置き換えを図って2年前から導入されているJavaコードの最適化ツール「R8」が、新規プロジェクトでデフォルトとなった。テスト関連では、Androidエミュレーターのアップデートに注目。スキンがアップデートされ“Google Pixel 3”と“Google Pixel 3 XL”デバイスの外観を利用できるようになったほか、ベータテスト中の新OS「Android Q」のイメージファイルがサポートされている。
「Android Studio」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、Android開発者向けのサイト“Android Developers”から無償でダウンロード可能。Windows版「Android Studio」はWindows 7/8/10で利用できる。
ソフトウェア情報
- 「Android Studio」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Google LLC
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.4(19/04/17)