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“Google マップ”で端末の位置情報・ルートをシミュレート ~「Android Studio 3.6」が正式公開
折り畳み端末など、マルチスクリーンデバイスのシミュレーションも予備サポート
2020年2月26日 09:00
米Googleは2月24日(現地時間)、Androidアプリの開発環境「Android Studio 3.6」を正式公開した。「Android Studio 3.6」では、「IntelliJ」開発環境プラットフォームを「IntelliJ 22019.2」へアップデート。既存の機能に磨きをかけたほか、いくつかの新しい機能が導入されている。
まず、デザインエディターに新しい分割ビューが導入された。従来は画面の左下でデザインビューとテキスト(コード)ビューを切り替える仕組みになっていたが、「Android Studio 3.6」では画面の右上でコードビュー、デザインビュー、分割ビューの3つを切り替えることになる。分割ビューはコードとデザインの2つを同時に並べて表示するモードで、XMLコードの編集と見栄えのチェックをシームレスに行うことが可能。これまでもプレビューウィンドウを開きながらXMLコードを記述することはできたが、画面を切り替えてもズームレベルや選択といったデザインエディターの状態が保持されるようになるなど使い勝手が向上している。
次に、エミュレーターが「Android Emulator 29.2.12」へアップデートされた。最新のエミュレーターには拡張された“Google マップ”コントロールが埋め込まれており、デバイスの位置情報をより手軽に指定できる。始点と終点を指定してルートを作成し、移動をシミュレートすることも可能だ。
また、「Emulator 29.1.10」には複数のスクリーンを持つデバイスの予備サポートも含まれている。これから増えるであろうマルチスクリーン端末を想定した開発が行える。折り畳み型スマートフォン“Surface Duo”のリリースを予定しているMicrosoftも、2画面デバイス向けのSDKや「Android Emulator」イメージをプレビュー提供中だ。
そのほかにも、メモリリークの可能性のあるフラグメントやアクティビティを自動検出する機能など、多くの改善が導入された。「Android Studio」はWindows/Mac/Linux/Chrome OSに対応しており、現在、Android開発者向けのサイト“Android Developers”から無償でダウンロード可能。Windows版「Android Studio」はWindows 7/8/10で利用できる。
ソフトウェア情報
- 「Android Studio」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Google LLC
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.6(20/02/24)