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Microsoft、“OneDrive Personal Vault”を発表 ~機密ファイルを厳重に保管する金庫

“onedrive.com”やモバイル端末、Windows 10 PCで年内にも利用可能に

Microsoft、オンラインストレージ“OneDrive”の新機能“Personal Vault”を発表

 米Microsoftは6月25日(現地時間)、オンラインストレージ“OneDrive”の新機能“Personal Vault”を発表した。間もなくオーストラリア、ニュージーランドおよびカナダで開始され、年内にはすべてのユーザーに解放されるという。

 “OneDrive Personal Vault”は、“OneDrive”のなかで特別に設けられた“金庫”といえる。ここに保存されたファイルへアクセスするには、PINやSMSで送られてくるコード、デバイスの顔認証や指紋認証を利用した追加の手順(2段階認証)が必要。一定時間操作がない場合は、自動でファイルをロックすることもできるので、万が一デバイスの盗難や紛失に遭い“OneDrive”へアクセスされてしまっても、侵入者がファイルの内容を覗くのはかなり難しくなる。2段階認証には「Microsoft Authenticator」アプリ(iOS/Android対応、参考記事)が利用できるので、利便性が大きく損なわれることはない。

 さらに、モバイルアプリであればカメラから直接“Personal Vault”へ保存することが可能。身分証明書や保険の証券など、重要な書類をスキャンして保管しておくのにもってこいだ。

 “Personal Vault”は“onedrive.com”やモバイルアプリ(iOS/Android)、Windows 10 PCで利用が可能。ファイルの送受信は“OneDrive”の一般ファイルと同様、エンドツーエンドで保護される上、Windows 10で利用する場合は“BitLocker”で暗号化されたストレージ領域で同期されるため安心だ。モバイル端末でもストレージの暗号化を有効化しておけば、より高いセキュリティを実現できるだろう。

“Personal Vault”は“onedrive.com”やモバイルアプリ(iOS/Android)、Windows 10 PCで利用が可能