ニュース

「EmEditor」v19.2が正式公開 ~CPU命令セットAVX-512/SHA Extensionsをサポート

CPU命令セットごとに本体プログラムを3つに分割。環境に適したバイナリで高速化

「EmEditor Professional」v19.2

 米Emurasoftは9月19日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v19.2を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 v19.2では、最近のCPUに搭載されている“AVX-512”や“SHA Extensions”といった命令セットをサポート。本体のプログラムも“AVX-512”に最適化された“ee512.exe”、“AVX-2”を用いた“ee256.exe”、“SSE2”向けの“ee128.exe”という3つの実行ファイルに分割された。それぞれの環境に適した実行ファイルを利用すれば、パフォーマンスの向上が見込める(ただし、64bit版「EmEditor」のみ)。

CPU命令セットごとに3つの実行ファイルを用意

 どの実行ファイルを用いるべきかは「EmEditor」が自動で判断してくれるため、一般のユーザーはこれまで通り“EmEditor.exe”を起動すればよい。もちろん、ユーザー側で実行ファイルを選ぶこともできるので、どれが自分の環境でよりよいパフォーマンスを発揮するか比べてみてもよいだろう。

 そのほかにも、本バージョンではファイルから検索・置換する際、エラーメッセージをより詳細に表示するようになった。ステータスバーで検索・置換に一致した数、置換された文字列の数を表示することもできる。また、巨大ファイルのオープンや重複行の削除、[ファイルから検索]、[ファイルから置換]、各種並べ替えコマンドの速度向上も図られている。

各種コマンドの高速化も図られる

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
19.2(19/09/19)