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上下左右にタブを分割 ~ターミナルアプリ「Windows Terminal」v0.7が公開

タブの並び替えやUIの改善、「Cascadia Code」フォントのアップデートも

「Windows Terminal」v0.7.3291.0

 米Microsoftは11月26日(現地時間)、プレビュー版「Windows Terminal」の最新版v0.7を公開した。本バージョンでは、複数ペインでの分割表示をサポート。同じタブの中で複数のシェルを同時に開けるようになった。

 画面分割は垂直方向と水平方向のどちらでも可能。画面の右側に新しいペインを作成したい場合は[Alt]+[Shift]+[+]キーを、画面の下側に新しいペインを作成したい場合は[Alt]+[Shift]+[-]キーを押せばよい。そのほかにも今回のリリースには、フォーカスを移動させたり、ペインをリサイズするキーバインディングが初期状態で利用できる。

複数ペインでの分割表示をサポート

 なお、現在のところ、新しいペインで開けるのは既定のプロファイルのみだ。たとえば、「コマンド プロンプト」が既定であれば、「PowerShell」のタブで新しいペインを開いても「コマンド プロンプト」が表示される。この問題は今後のリリースで改善される見込みだ。

 また、本バージョンではタブの並び替えがサポートされた。管理者としてターミナルを実行しているときにタブを並び替えるとクラッシュするといった問題はまだ残されているものの、タブUIには必須ともいえる機能なので歓迎するユーザーは多いだろう。加えて、ターミナル内で実行されているアプリがウィンドウのタイトルを変更するのを抑制するオプションやユーザーインターフェイスの改善、「Cascadia Code」フォントのアップデートなども、今回のアップデートに含まれている。

タブの並び替えにも対応

 「Windows Terminal」は、新規に開発されたターミナルアプリ。複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えられる点や、UTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファー、DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンを備える点が特徴。「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」以降に対応しており、現在“Microsoft Store”から無償でダウンロードできる。ソースコードは“GitHub”から入手可能。現在はプレビュー版という扱いで、来年4月の正式リリースが予定されている。

ソフトウェア情報

「Windows Terminal (Preview)」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.7.3291.0(19/11/26)