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「Firefox」のキャッシュからTwitterデータが漏洩 ~MozillaはTwitterの非標準実装を批難

「Google Chrome」や「Safari」には影響なし

“Twitter”側の発表

 米Twitterは4月2日(現地時間、以下同)、“Twitter”の非公開情報が「Firefox」のキャッシュに意図せず保存される問題があったことを明らかにした。共有PCや公共のPCから「Firefox」を用いて“Twitter”にアクセスし、“Twitter”データのアーカイブをダウンロードしたり、ダイレクトメッセージ(DM)経由でメディアを送受信すると、“Twitter”からログアウトしたあともそのデータがWebブラウザーのキャッシュに保存されていた可能性がある。

 この問題はあくまでもローカルにキャッシュされたデータに関するものであり、他の人とPCを共有していなければ影響を受けることはない。また、「Firefox」が“Twitter”のキャッシュを保存する期間は7日に設定されており、それを経過するとキャッシュは自動的に削除される。共有PCを利用する場合は“Twitter”からログアウトしたら手動でキャッシュを削除するように心がけるか、“プライベート モード”のようなキャッシュを残さない動作モードで利用するべきだろう。

 なお、この問題が「Firefox」にだけ影響した件に対し、開発元のMozillaは翌3日、公式ブログで声明を発表している。それによると、Webブラウザーによって内部的なキャッシュの扱い方は異なるが、“Twitter”は「Google Chrome」や「Safari」の非標準的な動作に依存していた。Webブラウザーによるキャッシュの扱いの差異を吸収するための標準仕様は設けられているが、“Twitter”は最近までそれに従っていなかったという。

 Mozillaは、この件の責任が「Firefox」にあるという見方に反論するとともに、特定のWebブラウザーの動作に依存するのではなく、Web標準の重要性を訴えている。