ニュース

オンラインビデオ会議“Google Meet”にAIベースのノイズ除去機能

“G Suite Enterprise”が対象

オンラインビデオ会議“Google Meet”にAIベースのノイズ除去機能

 米Googleは6月30日(現地時間)、オンラインビデオ会議サービス“Google Meet”にクラウドベースの人工知能(AI)技術を活用したバックグラウンドノイズのフィルタリング機能を導入したと発表した。現在、“G Suite Enterprise”、“G Suite Enterprise for Education”および“G Suite Enterprise Essentials”のアカウントで利用可能。今のところWebでしか利用できないが、近日中にモバイルもサポートされるという。

 今回導入されたノイズキャンセリング機能を有効化すると、ビデオ会議でユーザーの声以外の雑音を取り除くことが可能。タイピングやドアを閉める音、近所の工事現場から響く騒音などをシャットアウトし、会議に集中できるようになる。ただし、楽器の演奏会など、人間の声以外の要素がミーティングの重要な部分を占める場合にはあまり向いていない。そのためか、初期状態では無効化されているので注意したい。

 なお、この機能はほとんどすべての国で利用可能だが、南アフリカやアラブ首長国連邦およびその周辺地域のユーザーには提供されない。また、日本やオーストラリア、ブラジル、インド、ニュージーランドは提供エリアに入っているものの、展開が少し遅れているようだ。実際にオプションが表示されるまでには15日以上かかる可能性がある。