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オンラインビデオ会議“Google Meet”に背景ぼかし機能 ~49人同時表示のタイルビューも

AIベースのノイズ除去機能と組み合わせてミーティングの生産性向上を図る

 米Googleは9月15日(現地時間)、オンラインビデオ会議サービス「Google Meet」に背景のぼかし機能を導入すると発表した。タイルビューもアップデートされ、最大49人の参加者を同時に表示できるようになる。すべての“G Suite”ユーザーと個人アカウントのユーザーが対象で、即時リリース方式のドメインの場合は本日から、計画的リリース方式のドメインの場合は9月下旬から段階的に解放される。

オンラインビデオ会議“Google Meet”に背景ぼかし機能

 背景のぼかし機能は「Zoom」や「Microsoft Teams」、「Skype」、「LINE」などにも導入されている機能で、整理されていない自室を見られたくないといったプライバシー上の理由で重宝されている。「Google Meet」の背景ぼかし機能はAIでメインの被写体(ミーティングに参加しているユーザー)を識別し、それ以外の部分にぼかしエフェクトをかけることが可能で、拡張機能や追加のプラグインなしにWebブラウザー単体で利用できるのが売りとなっている。

 現在のところ、Windows/Macのデスクトップ版「Google Chrome」しかサポートされていない(既定で無効)が、「Chrome OS」とモバイル版「Google Meet」アプリでも近日中に対応するという。

タイルビューもアップデートされ、最大49人の参加者を同時に表示できるように

 同社は先日リリースしたAIベースのノイズ除去機能と組み合わせることで、会議の生産性をより高められるとしている。

 一方、「Google Meet」のタイル表示はこれまで最大で16人の同時表示をサポートしていたが、これが49人にまで拡張された。大人数が参加するミーティングで、参加者の一体感を高めることができる。ビジネスでの利用はもちろん、1クラスまるごと参加できるグループミーティングを構築できるのは教育現場にとってありがたいアップデートになるのではないだろうか。

 なお、この機能はインターネット接続が貧弱な環境などを考慮して既定では無効化されている。初期設定の場合、同時に表示できるタイルはオートレイアウトで9、タイルレイアウトで16に制限されているが、設定画面のスライダーを調整すれば49にまで増やすことが可能。ただし、ウィンドウサイズによっては指定した数よりも少ないタイルしか表示されないこともある。また、この設定はミーティングごとに保存され、他のミーティングには適用されない。

既定では無効。ミーティングごとにスライダーを調整して参加者を増やそう