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「Google Meet」にバーチャル背景機能、まずはデスクトップ向けブラウザーで利用可能に
WebAssemblyとして動作。将来的にはモバイルアプリにも対応
2020年11月4日 16:54
米Googleは10月30日(現地時間、以下同)、オンラインビデオ会議サービス「Google Meet」に背景の置き換え(バーチャル背景)機能を追加したと発表した。9月に導入された背景ぼかし機能を発展させたもので、Googleが用意したプリセット画像に加え、好みの画像をアップローとして利用できる。
「Google Meet」のバーチャル背景は「MediaPipe」と呼ばれるオープンソースのメディアデータ向け機械学習(ML)用フレームワークを活用しており、WebAssemblyとして実装されている。そのため、他のソリューションのように専用の拡張機能やクライアントアプリは不要。WebAssemblyが動作するモダンブラウザーさえあれば、すぐに利用を開始できるのがメリットだ。「Google Chrome 84」以降であれば「WebAssembly SIMD」のサポートにより効率よくデータを並列処理できるため、従来の「Chrome」に比べ2倍以上のパフォーマンス向上が見込めるという。
初期リリースではデスクトップ向けのWebブラウザー(公式のサポート環境はWindows/Mac/Chrome OSの「Chrome」)でしか利用できない点は残念だが、将来的にはモバイルアプリにも対応するとのこと。AIベースのノイズ除去機能などと併用すれば、書斎を持たない在宅ワーカーでも会社のミーティングに気兼ねなく参加できるようになるだろう。
「Google Meet」のバーチャル背景は即時リリース方式のドメインの場合は同日より、計画的リリース方式のドメインの場合は11月6日から段階的に解放される。個人の“Google アカウント”で「Google Meet」を使うユーザーも利用可能だ。ただし、教育機関向けのアカウントが主催するミーティングでは、自分の画像をアップロードして背景に用いることはできない。