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「GeForce Experience」v3.20.4が公開 ~「三國志14」など39タイトルがFreestyle/Anselに対応

任意コード実行の脆弱性も修正

同社が公開したセキュリティ情報

 米NVIDIAは7月7日(現地時間)、同社製GPU“GeForce”のユーザー向けに無償提供しているユーティリティアプリ「GeForce Experience」の最新版v3.20.4を公開した。64bit版のWindows 7以降に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる(32bit版は未提供)。

 「GeForce Experience」は、“GeForce”グラフィックスカードのサポートアプリケーション。ドライバーを最新の状態に保ったり、ゲーム設定を自動的に最適化できるほか、ゲームプレイをキャプチャーして友人と共有する機能などを備える。

 最新版のv3.20.4では、「Game Ready Driver」(GRD)の“Freestyle”フィルターおよび“Ansel”フォトモードへの対応を拡充。「Call of Duty: Modern Warfare 2 Campaign Remastered」や「三國志14」など、39タイトルが新たにサポートされた。“Freestyle”はゲームにリアルタイムの後処理フィルターを適用し、見栄えを自分好みにカスタマイズする機能。“Ansel”は自由なカメラアングルでゲームプレイのハイライトシーンを美しくキャプチャーできる機能で、いずれもゲームの魅力を引き立たせるものだ。また、ゲームの最適設定機能でも新たに47タイトルがサポートされている。

 新しい「Game Ready Driver」は「DirectX 12 Ultimate」やハードウェアでアクセラレーションされたGPUスケジューリングに対応しているので、ぜひアップデートしておきたい。

 そのほかにも、「Corsair iCUE」と「Windows アラーム & クロック」がゲーム内オーバーレイをトリガーしてしまう問題や「DirectX 12」ゲームでスクリーンショットのキャプチャーに失敗する問題、“Twitch”の配信タイトルが正しく表示されない問題などが修正された。

 なお、今回のアップデートにはセキュリティ問題への対策も含まれているので注意。同社が公開したアドバイザリによると、サービスホストコンポーネントにアプリケーションリソースの整合性チェックをすり抜けてしまう欠陥(CVE-2020-5964)があり、任意コードの実行やサービス拒否(DoS)、情報漏洩につながる可能性があるという。共通脆弱性評価システム“CVSS v3”の基本値は“6.5”。

ソフトウェア情報

「GeForce Experience」
【著作権者】
NVIDIA Corporation
【対応OS】
64bit版のWindows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.20.4.14(20/07/07)