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高音質化機能“High Fidelity Audio mode”を実装した「Zoom」v5.2.2が公開
最大9人のメンバーにスポットライトを当てられる“マルチスポットライト”も
2020年9月3日 20:02
米Zoom Video Communicationsは9月1日(現地時間)、ビデオ会議サービス「Zoom」の最新版クライアントを公開した。現在、Windows(v5.2.2)、Mac(v5.2.2)、Linux(v5.2.454870.0831)、Android(v5.2.45104.0831)が公式サイトから無償でダウンロード可能。手動で更新をチェックしてアップデートすることもできる。iOS版も間もなくリリースされるとのこと。
今回のアップデートでは主に、会議・ウェビナーに関する機能が追加・拡張されている。中でも、音楽教育や音楽パフォーマンス向けの高音質モード“High Fidelity Audio mode”の実装が今回の目玉機能だろう。
“High Fidelity Audio mode”はオーディオ設定の[詳細]から変更可能で、[ミーティング内オプションをマイクから“オリジナルサウンドを有効化”に表示]をチェック後、[エコー除去を無効にする]と[高忠実度(Hi-Fi)音楽モード]の2つをチェックすると切り替わる。
このモードでは、音声の品質が48Khz(ハイレゾ)、96Kbps(モノラル)/192kbps(ステレオ)に向上する。ただしハイレゾ音源を再生するには、対応するオーディオ機器(オーディオインターフェイスやヘッドフォンなど)が必要となる。
細かな変更点としては、ホストに権限を与えられたユーザーが最大9人の参加者をピン留めできる“マルチピン”や、ホストが最大9人のメンバーにスポットライトを当てられる“マルチスポットライト”が導入された。さらに、各種言語の翻訳者の同時通訳音声を配信する“カスタム言語”機能が追加されている。なお、“カスタム言語”を利用するには、バージョンがv5.2.1以降のクライアントが必要となる。
また、ギャラリービューの機能が拡張。ホストと共同ホストがメンバーのニーズに合わせて並べ替えたレイアウトを参加者に展開するか、参加者が独自のレイアウトを作成できるようにするかを選択できるようになった。
そのほか、ホストがWebポータルでプレミアムコールアウト機能を有効にすることで、出席者たちが電話でウェビナーに参加できるようになった。ただしこの機能は、「Zoom」の有料アドオン“電話会議”をインストールしないと利用できない。
ソフトウェア情報
- 「Zoom」Windows版
- 【著作権者】
- Zoom Video Communications, Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.2.2(20/09/01)