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「Visual Studio Code」2020年8月更新、「Git」でのトラブルを防止する新オプションを追加
デバッグコンソールにフィルタリング機能も
2020年9月14日 14:53
米Microsoftは9月10日(現地時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2020年7月アップデート(v1.49)を正式リリースした。今回のアップデートでは、アプリケーションフレームワークが「Electron 9」に、内蔵のTypeScriptが「TypeScript 4.0」(v4.0.2)にアップデートされた。また、前バージョンほどではないものの、多くの機能改善が盛り込まれている。
まず、新しい設定“editor.formatOnSaveMode”が追加された。これはテキストを保存する際のフォーマット(整形)処理の挙動をコントロールするもので、“modifications”にセットしておけばフォーマット処理をファイルの変更部分に限定できる。これを“file”にしておくとファイルの保存時に全体がフォーマット処理されてしまうため、変更するつもりのない部分まで意図せず更新されてしまうことがあるが、これを防止できる。主に「Git」を用いたコラボレーションで余計な作業を発生させないようにすることを意図した改善だ。
さらに、デバッグコンソールにフィルタリング機能が追加された。目的の出力を探したり、大量のログから不要なものを除外するのに役立つ。
そのほかにも、ソースコントロールでリポジトリごとに保留中の変更を表示する機能や、正規表現を用いたワークスペース検索・置換の改善、JavaScriptデバッガーの自動アタッチ機能の強化、Typescriptのオプショナルチェインのリファクタリング対応などが行われた。「JDoc」では“@deprecated”タグがサポートされ、非推奨となったJavaScript APIにわかりやすい警告が表示されるようになっている。
📢 The August update of@codeis live! 😃 🙌
— Visual Studio Code (@code)September 10, 2020
🐛 Filter output in the debug console
📓 Notebook editor UX improvements
📡 Automatic port forwarding in remote extensions
... and more!
Check out the new release:https://t.co/FOBp5NjiLTand update to get the latest!pic.twitter.com/XIdCmH8tc9
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。JavaScript、TypeScript、Node.jsを組み込みでサポートし、強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー対応の拡張機能を追加することで、幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.49(20/09/10)