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アプリフレームワーク「Electron 9」が公開 ~「PDFium」ベースのPDFリーダーが有効化

3バージョン前の「Electron 6」系統はサポートが打ち切り

「Electron 9.0.0」がリリース

 アプリケーションフレームワーク「Electron」の最新版v9.0.0が、5月19日に公開された。「Electron」は、GitHub社が開発したオープンソースのGUIフレームワーク。HTML/CSS/JavaScriptといったWeb技術だけでWindows/Mac/Linuxに対応したデスクトップアプリケーションを開発可能で、GitHubが開発している「Atom」や「GitHub Desktop」以外にも、「Visual Studio Code」など多くのクロスプラットフォームアプリケーションで採用されている。

 「Electron 9.0.0」では、コアコンポーネントが以下のバージョンへアップデートされ、「Chrome 83」「Chrome 81」などで導入された新機能が「Electron」でも利用できるようになる(「Chrome 82」はキャンセル)。

  • Chromium:83.0.4103.64
  • V8:8.3
  • Node.js:12.14.1

 また、「PDFium」ベースのPDFリーダーが有効化され、「Electron」アプリで利用できるようになったほか、スペルチェック機能の改善が行われている。

 一方で、リリースポリシーに従い3バージョン前の「Electron 6」系統はサポートが打ち切られているので注意。「Electron」は四半期に一度アップデートされるため、次期バージョンの「Electron 10」のリリースは今年の8月末になる見込み。「Electron 10」では“contextIsolation”オプションのデフォルト有効化によるセキュリティ強化などが予定されている。