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アプリフレームワーク「Electron 8」が公開 ~Chrome組み込みのスペルチェック機能に対応

「Electron 5」系統のサポートは終了。「Electron 9」からは“remote”モジュールが廃止

「Electron 8.0.0」がリリース

 アプリケーションフレームワーク「Electron」の最新版v8.0.0が、2月4日に公開された。「Electron」は、GitHub社が開発したオープンソースのGUIフレームワーク。HTML/CSS/JavaScriptといったWeb技術だけでWindows/Mac/Linuxに対応したデスクトップアプリケーションを開発可能で、GitHubが開発している「Atom」や「GitHub Desktop」以外にも、「Visual Studio Code」など多くのクロスプラットフォームアプリケーションで採用されている。

 「Electron 8.0.0」では、コアコンポーネントが以下のバージョンへアップデートされ、「Chrome 79」「Chrome 80」などで導入された新機能が「Electron」でも利用できるようになる。

  • Chromium:80.0.3987.86
  • V8:8.0
  • Node.js:12.13.0

 さらに、「Google Chrome」組み込みのスペルチェック機能が「Electron」アプリでも利用可能になったほか、IPC通信で「V8」の構造化クローンアルゴリズム(structured clone algorithm)が用いられるようになり、大きなバッファーや複雑なオブジェクトを扱う際のパフォーマンスが2倍にまで引き上げられた。

 一方で、「Electron 5」系統のサポートは打ち切られる。また、次の四半期にリリース予定の「Electron 9」からは“remote”モジュールが廃止されるので注意。このモジュールは深刻な技術負債となっており、過去にセキュリティ上の問題を何度か引き起こしていたため、非推奨とされていた。