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8月以降の月例パッチを適用したLenovo ThinkPadでブルースクリーンエラー

UEFIで「Enhanced Windows Biometric Security」を有効にし「Lenovo Vantage」を実行している環境で発生

Microsoftのサポートページ

 7月31日(米国時間)にリリースされた「Windows 10 バージョン 2004」向けのプレビュー更新プログラム「KB4568831」以降を適用した“Lenovo ThinkPad”シリーズで、ブルースクリーン(BSoD)エラーが発生するケースが確認されている。MicrosoftとLenovoは現在、問題の修正に取り組んでいるとのこと。

 この問題が発生するのは2019年から2020年にかけて製造された“Lenovo ThinkPad”。UEFIで「Enhanced Windows Biometric Security」を有効にした状態で「Lenovo Vantage」ソフトウェアが実行されていると、一部バージョンがサポートされていない方法でPCIデバイスの構成領域にアクセスしようとする。「KB4568831」の適用でこの問題が顕在化し、ブルースクリーンエラー(SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED、0xc0000005 Access Denied)に発展してしまうようだ。

 回避策としては、デバイスのUEFI構成([セキュリティ]-[仮想化セクション])を編集し、「Enhanced Windows Biometric Security」を無効にする方法が案内されている。しかし、“Secure Devices(SDEV)ACPI table”と“仮想化ベースのセキュリティ(VBS)”によるセキュリティ保護は受けられなくなる。

デバイスのUEFI構成で「Enhanced Windows Biometric Security」を無効に