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Microsoft、「Windows 10 バージョン 2004」向けに“C”パッチを公開

非セキュリティ関係のプレビューパッチ。アップグレードに関わる問題もいくつか解決

Microsoft、「Windows 10 バージョン 2004」向けに“C”パッチを公開

 米Microsoftは7月31日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 2004」向けのプレビュー更新プログラム「KB4568831」を公開した(“C”リリース)。セキュリティ関係の修正を含まないオプションパッチで、無理に適用する必要はない。大きな問題がなければ、8月の月例アップデート(パッチチューズデー)で一般提供される。

 本パッチで修正された主要な問題点は以下の通り。

  • 画像とテキストが混在したコンテンツを「Microsoft Word」から「Internet Explorer」に貼り付ける際の問題
  • 「Microsoft Excel」の利用中に拡大鏡が動作しなくなることがある。「Excel」の反応もなくなる
  • 特定の非HDRシステムをHDRストリーミング用に設定すると、4K HDRコンテンツが予想よりも暗く表示されることがある
  • 「設定」アプリが予期せず閉じ、デフォルトのアプリケーションが正しく設定できない
  • 一部のアプリケーションがネットワークプリンターで印刷できない問題
  • 「Windows 10 バージョン 2004」にアップグレードすると、一部の携帯電話モデムでインターネットに接続できなくなることがある(参考記事
  • 時間制限や活動報告などのファミリーセーフティ機能がARM64デバイスで動作しない

 また、「Windows 10 バージョン 2004」で確認されている既知の不具合リストもアップデートされた。特定のRealtekドライバーを搭載するデバイスで複数のBluetoothデバイスに接続できない問題と、Intel iGPUを搭載したデバイスで可変リフレッシュレート(VRR)が期待通りに動作しない問題が解決されているという。

 なお、このパッチはプレビュー版「Windows 10 20H2」と共通で、「Windows 10 Insider Preview」ビルドにも提供されている(Build 19042.423)。また、「Windows 10 バージョン 2004」より前のバージョンのWindows 10向けのパッチは7月下旬にリリース済み