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光の表現が新次元に ~RTX対応のWindows 10版「Minecraft」が正式リリース
AI技術「NVIDIA DLSS」による解像度・FPS向上も
2020年12月11日 13:00
米NVIDIAは12月8日(現地時間)、リアルタイムレイトレーシング(RTX)に対応したWindows 10向け「Minecraft」を正式リリースしたと発表した。4月からベータ版としてテストされてきたが、一般のユーザーでも利用できるようになった。
RTX対応のWindows 10版「Minecraft」では、光源からの直接オブジェクトに照らされる光だけでなく、その照り返しをはじめとする複雑な光の反射を物理的にリアルタイムシミュレートし(RTX)、3DCG空間全体を自然でリアルな照明効果で包み込む。
加えて、同社のAI技術「NVIDIA DLSS」を活用することにより、より少ないピクセル数から高解像度の鮮明なグラフィックスを構築可能。パフォーマンスに余裕が生まれる分をRTX設定の最大化や、ゲームのフレームレートを引き上げることに振り分けることができる。“Tensor”と呼ばれる専用のGPUコアを必要とするため、これを搭載する“GeForce RTX 20/30”シリーズが必須となるが、「Minecraft」のレンダリングを1段階上へ引き上げてくれるだろう。
また、今回の正式リリースに合わせRTX対応の公式ワールドが2つ(Colosseum RTX、Dungeon Dash RTX)追加され、計15のワールドを楽しめるようになった。Java版で製作されたワールドを「Minecraft RTX」へ移植するステップアップガイドも用意されている。
「Minecraft」は、ブロックで構築された世界で自由に冒険や生活を楽しめる箱庭(サンドボックス)ゲーム。最近では教育への活用も期待されている。“Bedrock Edition”と呼ばれているマルチプラットフォームプレイ対応版はWindows 10、Xbox One、iOS、Android、Gear VR、Nintendo Switchで利用可能。Windows 10向け「Minecraft Windows 10 スターター コレクション」は3,960円(税込み)で“Microsoft Store”から購入できる。RTX/DLSSの恩恵を受けられるのは、今のところWindows 10版のみだ。