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「Python 3.8.7」が公開 ~「macOS Big Sur」対応は未完成、M1ネイティブで動作する「Python 3.9.1」の利用を

「Python 3.8」シリーズはバグフィックスリリースへ

「Python 3.8.7」が公開

 スクリプト言語「Python 3.8」シリーズのマイナーアップデート「Python 3.8.7」が、12月21日にリリースされた。現在、「Python」の公式サイト“python.org”から無償でダウンロードできる。Windows 10向けのバイナリは、“Microsoft Store”からも入手可能。

 「Python 3.9」のリリースにより、「Python 3.8」はバグフィックスリリースへと移行した。そのため、「Python 3.8.7」における変更は不具合への対応が主となっている。とくに理由がない場合は、最新機能が追加される「Python 3.9」を利用するとよいだろう。「Python」が未導入のWindows 10環境で「コマンド プロンプト」から「Python」を起動すると導入を促されるのも、ストアアプリ版の「Python 3.9」となっている(参考記事)。

 なお、本リリースでは「macOS Big Sur」への対応が期待されていたが、残念ながら完全ではない。Apple Silicon(M1)搭載デバイスでは「Rosetta 2」トランスレーションで動作するものの、いくつかの機能が正しく動作しないという(Intel CPUデバイスでも同様)。とくに“ctypes.util.find_library()”など、システムライブラリを検索する処理が影響を受けるようで、「Python 3.8.8」での改善に期待がかかる。

 「macOS Big Sur」で「Python」を利用したい場合は、M1ネイティブで動作する「Python 3.9.1」が推奨されている。