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Apple、「macOS Big Sur 11.2」を公開 ~悪用が確認されている3件の脆弱性に対処
「Catalina」「Mojave」にもセキュリティパッチ
2021年2月2日 10:15
米Appleは2月1日(現地時間)、「macOS Big Sur 11.2」を正式リリースした。信頼性の向上とセキュリティの強化を目的としたメンテナンスアップデートとなっている。
本バージョンではBluetoothの信頼性向上が図られたほか、以下の問題が修正された。
- Mac mini(M1、2020)にHDMI-DVI変換アダプタを使用して外部ディスプレイを接続すると、画面が真っ暗になる場合がある
- “写真”アプリケーションでApple ProRAWの写真の編集内容が保存されない場合がある
- iCloud Driveのオプションで“‘デスクトップ’フォルダと‘書類’フォルダ”を無効にすると、iCloud Driveがオフになることがある
- システム環境設定で管理者パスワードを入力してもロックが解除されない場合がある
- 地球儀キーを押しても“絵文字と記号”パネルが表示されない場合がある
「macOS Big Sur」は2013年以降に発売されたMacBook Pro/AirやMac Pro、2015年以降に発売されたMacBook、2014年以降に発売されたiMac/Mac mini、2017年モデルのiMac Proなどで利用可能。現在[システム環境設定]ダイアログの[ソフトウェア・アップデート]セクションから無償でアップグレードできる。
なお、本リリースにはセキュリティ関連の修正も含まれているので注意。旧バージョンのOS向けにも、セキュリティパッチ「Security Update 2021-001 Catalina」や「Security Update 2021-001 Mojave」が提供されている。
同社が公開したセキュリティ情報によると、修正された脆弱性の件数はCVE番号ベースで66件。「iOS 14.4」「iPadOS 14.4」で対処された3件のゼロデイ脆弱性(CVE-2021-1782、CVE-2021-1871、CVE-2021-1870)も含まれており、できるだけ早いアップデートが必要だ。