Microsoft、新しいIME変換ウィンドウのデザインをお披露目 ～Dev版「Windows 10」Build 21313

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 21313を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルで公開。細かい変更だが、バージョン情報ダイアログに“Dev”版であることが明記されている

　米Microsoftは2月12日（現地時間）、「Windows 10 Insider Preview」Build 21313（RS_PRERELEASE）を公開した。“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加しているのであれば、“Windows Update”を介してアップデートできる。

　本ビルドでは、「EdgeHTML」ベースの「Microsoft Edge レガシ」が「Chromium」ベースの新しい「Microsoft Edge」に置き換えられた。これは安定版でも4月の月例パッチで実施される予定。古い「Edge」はシステムから削除され、利用できなくなる。

「Microsoft Edge レガシ」が新しい「Microsoft Edge」に置き換え

　また、Build 21286で発表されたタスクバーのニュース機能が中国を除く全世界で利用できるようになった。段階的にリリースされるため、まだテストできない環境もあるようだが、いずれ利用できるようになるはずだ。

タスクバーのニュース機能が日本語環境にもロールアウト

　日本語環境にも関連のある話題としては、入力システム（IME）の候補ウィンドウがモダナイズされた。新しいデザインはWindows 10で採用されている“Fluent Design System”に則っており、ダークテーマにも対応する。面白いのは変換候補ウィンドウ右下に設けられた絵文字ボタンで、これをクリックすると新しい絵文字パネルにアクセスできる。この機能も一部の環境から順次導入されるとのこと。

入力システム（IME）の候補ウィンドウがモダナイズ

絵文字パネルへのアクセスも

　そのほかにも、「ナレーター」のアプリアイコンが新しくなった。一方で、Windows 10のスクリーンショット機能（「Windows」＋「Shift」＋「S」キー）でデスクトップをキャプチャーした後、それを「エクスプローラー」で貼り付け（「Ctrl」＋「V」キー）てファイル（PNG形式）として保存する機能は不具合発覚のため撤回されたとのこと。この変更は「Windows Feature Experience Pack」の更新として“Beta”チャネルのインサイダーにも適用されている。

「ナレーター」のアプリアイコンが新しく

　“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチで試験実装された新機能が提供されている。トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。