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Apple M1チップにネイティブ対応したデスクトップ版「Vivaldi 3.7」が正式公開

タブを開く速度は「Vivaldi 3.6」から2倍高速化。ウィンドウを開く速度は26%改善

「Vivaldi 3.7」で導入された“2段タブスタック”

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは3月17日(現地時間)、デスクトップ向け「Vivaldi」の最新版v3.7を正式公開した。「Vivaldi 3.7」は、“Apple Silicon”(M1チップ)を搭載したMacデバイスをネイティブサポート。“Rosetta 2”トランスレーションに頼っていた旧バージョンに比べ、2倍ほどパフォーマンスが向上しているという。

 それ以外のプラットフォームでも、全面的なパフォーマンスの改善が図られた。たとえば、タブを開く速度は「Vivaldi 3.6」の2倍になった。ウィンドウを開く速度も改善されており、以前のバージョンに比べ26%高速に開くとのこと。

タブを開く速度は「Vivaldi 3.6」から2倍高速化
ウィンドウを開く速度は「Vivaldi 3.6」から26%改善

 また、タブ機能も強化された。たとえば、タブの右クリックメニューから[ホスト毎にスタック]コマンドを実行することで、同じドメインのWebページをタブスタックへひとまとめにできるようになった。大量に開いたタブを瞬時に整理できるので、2段タブバーとの相性が抜群だ。

同じドメインのWebページをタブスタックへひとまとめに

 そのほかにも、以下の改善が施されている。

  • タブを自動で読み込む機能をWebパネルにも導入
  • ページ上の任意の場所で右クリックしたときに開くコンテキストメニューを編集できるように
  • クイックコマンドへ入力中の文字を太字に
  • クイックコマンドを強化。“periodic reload 2”と入力するだけで2分ごとのタブ自動読み込みを有効化可能
  • Windows版がサイレントインストールに対応へ

 デスクトップ版「Vivaldi」は、“Presto”エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能だ。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.7.2165.34(20/01/28)