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RSSが復権!? 「Google Chrome」にお気に入りのサイトを「フォロー」する機能

Canary版「Chrome」を利用する米国の一部Androidユーザーからテスト

Google、「Chrome」にWebサイトを「フォロー」する機能を追加する計画を明らかに

 米Googleは5月19日(現地時間)、「Google Chrome」にWebサイトを「フォロー」する機能を追加する計画を明らかにした。オープンなWeb標準仕様であるRSSをベースに、お気に入りの更新を検出して新着情報を取得できるようにするのが目的だという。

 RSSフィードはニュースやブログなどの更新情報を配信する仕組み(Atomという形式もある)だが、これを使いこなすにはフィードリーダー(RSSリーダー)へフィードを登録したり、更新されたフィードをチェックするといった操作にある程度慣れる必要がある。そのためか期待されたほど普及が進まず、2013年には無償の人気サービス「Google リーダー」が、2014年には「livedoor Reader」が終了したほか、2018年には「Firefox」で組み込みのフィードリーダーが廃止されるなど、近年は退潮傾向にあった。高いシェアを持つ「Chrome」にフィードリーダーが組み込まれておらず、リードを購読するには拡張機能や他のサービス(主に有料)を利用する必要があったのも原因の一つだろう。

 新しい「フォロー」機能は、大規模な出版社から小規模なブログまでをカバーし、Webページのメニューから手軽に利用できるようになる見込み。更新情報は新規タブページ(chrome:newtab)の[フォロー]セクションにリストアップされるという。初心者でも簡単に利用できるならば、フィード復権のきっかけになるかもしれない。

 機能のテストは、今後数週間のうちにCanary版「Chrome」を利用する米国の一部Androidユーザーから開始される。今後の展開に期待したい。