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日本語版「Adobe Illustrator」がApple M1にネイティブ対応
「Photoshop」「Lightroom」に続く。「Adobe XD」もベータテスト中
2021年6月23日 13:41
米Adobeは6月22日(日本時間)、Apple Silicon(M1)搭載デバイスへネイティブ対応した日本語版の「Adobe Illustrator」をリリースした。グローバルでは8日(米国時間)にアナウンスされていたが、日本語版でのリリースは遅れていた。また、グローバルでは同じく8日にアナウンスされていたApple Silicon対応「Adobe InDesign」の日本語版は、6月25日の公開が予定されているという。
「Illustrator」はこれまでもIntel CPU向けのバイナリを「Rosetta 2」トランスレーションで動作させることにより、M1搭載Macで利用することができた。しかし、ネイティブ実行ではそれに比べて65%もパフォーマンスが向上するとのこと。「InDesign」でも同様の改善が見られ、全体的なパフォーマンスが59%向上するという。
なお、Apple M1で利用する「Illustrator」と「InDesign」には既知の問題がいくつか確認されているので注意。
とくにIntel CPU専用のレガシープラグインが利用できない点がネックとなる環境は少なくなさそうだ。この問題を回避するには、Intel CPU向けのバージョンに切り替えて「Rosetta 2」トランスレーションで動作させる必要があるだろう。
同社は「Adobe Creative Cloud」製品のApple Siliconサポートを積極的に進めており、「Illustrator」と「InDesign」のほかにも、以下のAdobe製品がすでにApple Siliconへネイティブ対応を果たしている。今後の取り組みに期待したい。
- Lightroom
- Lightroom Classic
- Photoshop
- Adobe XD(ベータ版)
[6月23日15時10分編集部追記] Adobe社より、「Adobe InDesign」のリリースについて追加情報があったため、タイトルおよび本文を修正しました。