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「GitHub CLI 2.0」が公開 ~カスタムコマンドで機能を自由に拡張できるように
約1年ぶりのメジャーバージョンアップ
2021年8月25日 10:00
米GitHubは8月24日(現地時間)、「GitHub CLI 2.0」を一般公開した。約1年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。
「GitHub CLI」は、プロジェクトホスティングサービス「GitHub」のタスクをコマンドライン(「gh」コマンド)で行えるようにしたツール。わざわざWebブラウザーを起動して「github.com」にアクセスしなくても、手元のターミナルや開発環境からイシューのリストアップやプルリクエストの作成・チェックアウト、リリースの作成といったのタスクを手軽に行える。エイリアスを作成して、コマンドを使いやすくしたり、スクリプトで自動化できる点も魅力だ。
「GitHub CLI 2.0」では、新たに拡張機能をサポート。誰でも「GitHub CLI」のコア機能をベースにしたカスタムコマンドを作成できるようになった。例として以下のカスタムコマンドが紹介されているので、興味があればソースコードを覗いてみるとよいだろう。
- gh user-status
「GitHub」プロファイルのステータスを確認したり、変更できる拡張機能。期限を設定して、「しばらく休憩」といったステータスを設定することもできる。 - gh branch
ブランチをあいまい検索して切り替える拡張機能。別途「fzf」ライブラリのインストールが必要だ。 - gh contribute
オープンソースプロジェクトで解決が求められているイシューをすばやく見つけることのできる拡張機能。過去一年間に作成され、プルリクエストが関連付けられていないイシューのうち、特定のラベルがついたイシューを探す。 - gh-screensaver
「GitHub CLI」拡張機能は、なにも実用のためだけのものではない。この拡張機能は単にスクリーンセーバーをターミナルに表示する。今後も個性的な拡張機能に期待したい。 - gh triage
イシューのトリアージを行う拡張機能。そのまま使うのではなく、それぞれのプロジェクトに即したカスタマイズを行うためのたたき台というべきサンプル拡張機能だ。
「GitHub CLI」拡張機能のインストールは、以下のようなコマンドで簡単に行える。拡張機能によっては依存関係のあるライブラリも導入する必要があるので、それぞれのマニュアルを参照してほしい。
# gh branch の場合
# 依存関係のインストール
brew install fzf
# 拡張機能のインストール
gh extension install mislav/gh-branch
「GitHub CLI」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、公式サイト「cli.github.com」から無償でダウンロード可能。Windows環境であれば「Chocolatey」や「Scoop」、Mac環境であれば「Homebrew」「MacPorts」などを利用してインストールすることもできる。
ソフトウェア情報
- 「GitHub CLI」
- 【著作権者】
- GitHub, Inc.
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0(21/08/24)