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Google、「スペース」を始動 ~「Workspace」におけるコラボレーションの新しい中心

カレンダー、ドライブ、ドキュメント、Meetなど主要ツールを統合したディスカッションスペース

「Gmail」でチャットを有効にしているユーザーに対して自動提供される「スペース」

 米Googleは9月8日(現地時間)、「Gmail」でチャットを有効にしているユーザーに対し、「ルーム」(Rooms)から「スペース」(Spaces)への自動更新を段階的に開始すると発表した。同社は6月、「Google Chat」のチャットルームを発展させ、「Google Workspace」の新しい「ホーム」とする計画を発表していたが、それがとうとう実現する。

 「スペース」は一見するとただのチャットルームだが、「カレンダー」、「ドライブ」、「ドキュメント」、「スプレッドシート」、「スライド」、「Meet」、「ToDo リスト」といった「Google Workspace」の主要ツールが密接に統合されており、トピックベースのディスカッション、知識やアイデアの共有、プロジェクトの推進、コミュニティやチーム文化の構築などがより効率的に行えるように設計されている。

 それぞれのスペースにはチャット画面に加え、ファイル画面やタスク画面がタブで切り替えられるようになっており(「Microsoft Teams」にもよく似ている)、コミュニケーションの結果生じた情報は将来のため、ここで集中管理できる。リアルタイムで共に作業をするメンバーだけでなく、あとで作業に参加したユーザーも、会話の履歴や文脈、コンテンツなどを確認しながらともに作業を進めることが可能だ。

「スペース」を作成する様子

 同社によると、「スペース」はまだ導入されたばかりで、これからも機能が拡張されていくとのこと。今後数カ月以内に、以下の機能の投入が予定されている。

  • インライントピックスレッド:スペース内のメッセージに返信する機能(「Slack」のスレッドに似た機能か)
  • 発見可能なスペース:スペースとそのコンテンツを組織のすべてのメンバーが見つけられるように
  • 検索機能の強化:スペース内やスペースを横断する検索機能を提供
  • ユーザーロールとモデレーションの強化:管理者向けの機能強化