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「Microsoft Store」で他社アプリストア・Webブラウザーが認められる ~「Epic Games Store」「Opera」が利用可能に

対応プラットフォームの拡大でアプリのラインナップは急速に拡充

「Microsoft Store」に「Epic Games Store」が登場

 米Microsoftは9月28日(現地時間、以下同)、「Microsoft Store」でサードパーティ製アプリストアと独自エンジンのWebブラウザーを認める方針を明らかにした。アプリストアとしては「Amazon Appstore」と「Epic Games Store」が、Webブラウザーとしては「Opera」と「Yandex Browser」がWindows 11の「Microsoft Store」から利用できるようになるという。

 同社は今年6月に新しい「Microsoft Store」を発表し、「Amazon Appstore」のAndroidアプリを提供するほか、従来のUWPアプリだけでなく、Win32アプリやWebアプリ(PWA)もストアに提出できるようになることを発表していた。登録アプリはかならずしも「Microsoft Store」の決済システムを利用する必要はなく、デベロッパーは自社のインフラを用いて決済が可能で、かなり制約の少ないポリシーだ。

 その甲斐もあってか、これまで「Microsoft Store」で提供されていなかったサードパーティアプリの多くがストアに参加しつつある。同社によると、以下のサードパーティアプリがラインナップ拡充の第一弾としてすでにストアで試すことができるという。

  • Discord
  • Zoom Cloud Meetings
  • KakaoTalk
  • Luminar AI
  • Music Maker
  • VLC
  • TeamViewer
  • Adobe Acrobat Reader DC
  • LibreOffice
  • Reddit(PWA)
  • Wikipedia(PWA)
  • TikTok(PWA)
  • Lyft(PWA)
  • Quizlet(PWA)
  • Tumblr(PWA)

 また、これまでストアで提供されていなかった「PowerToys」「Visual Studio 2019」、「Visual Studio Code」といった同社アプリもストアから入手可能。AndroidアプリこそWindows 11の正式リリースには間に合わなかったものの、上々の滑り出しといえるだろう。

「Microsoft Store」のラインナップが急速に充実

 そこで、この勢いを維持・加速させるために、2つの重要なポリシー改訂がアナウンスされた。

 1つ目は、Microsoft以外のアプリストアを「Microsoft Store」から導入できるようになったことだ。他のアプリと同様、「Microsoft Store」で検索して見つけ出し、インストールできる。すでに「Amazon Appstore」と「Epic Games Store」が対応を表明しており、今後数カ月以内にストアフロントアプリが導入されるという。「Amazon Appstore」のカタログを「Microsoft Store」で直接検索する機能は、間もなく「Windows Insider Program」でテストが開始される予定。

 同社は他のアプリへの対応も示唆しており、「Steam」なども利用できるようになることが期待される。

 2つ目が、独自エンジンをもつWebブラウザーをストアに登録できるようにしたことだ。自社製の「Microsoft Edge」だけでなく、「Opera」と「Yandex Browser」がすでに利用できる。今後は「Firefox」などの参加も期待したい。

「Microsoft Store」に「Opera」が登場

 新しい「Microsoft Store」は10月5日、にWindows 11と同時に一般公開される。また、Windows 10にも今後数カ月以内に提供されるとのこと。