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共有したファイルのパスワードをどう伝える問題に新たな解決法 ~「1Password」に「Psst!」が搭載
公開範囲や有効期間を設定した共有リンクを作成
2021年10月14日 16:23
加AgileBitsは10月12日(現地時間)、パスワード管理サービス「1Password」のWindows向けクライアントアプリ「1Password 7.9 for Windows」を発表した。新しいパスワードセキュア共有ツール「Psst!」が導入されている。他のプラットフォームでも利用可能だ。
「1Password」の保管庫にあるパスワードをほかのユーザーと共有する場合、従来は平文のパスワードをコピーして、メールやチャットツールなどで共有する必要があった。しかし、そうした方法はあまり望ましいといえず、パスワードが漏洩するリスクを劇的に高めてしまう。
そこで導入されたのが、「Psst!」だ。この機能は、オンラインストレージサービスやオンラインドキュメントで用いられている「リンク共有」によく似ており、保管庫のデータから有効期限付きの共有リンクを作成し、他のユーザーとシェアできる。
リンクの有効期限は既定で7日後だが、30日後、14日後、1時間後を選ぶことが可能。ユーザーが1人みたらリンクを失効させるといった設定も行えるので、パスワードを見せたいユーザーに、見せたい期間だけ公開できるわけだ
パスワードの共有リンクを受け取ったユーザーは、「1Password」のWebサイトで共有アイテムの内容を見ることになるが、その際、リンクを知ってる人すべてに閲覧を許可するか、特定のメールアドレスにだけ内容を表示するかを指定することも可能。
閲覧者を限定している場合はメールアドレスの入力が求められ、そのメールアドレスに別途送付されるワンタイムパスワードを入力しない限り共有アイテムの内容を見ることはできない。管理者がアクティビティをチェックする機能も設けられているので、パスワードをそのまま共有するよりも安全にデータをやり取りできる。
ちなみに、共有アイテムにパスワード以外のデータが含まれていれば、それらも同時に公開される。パスワードのほかにセキュリティの質問が必要な場合や、簡単な手順書を同封したい場合は、アイテムにメモを添えておけばよいだろう。
Windows版「1Password」はWindows 10以降に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。ライセンスは月額2.99米ドル(税込み)からとなっており、30日間の試用期間が設けられている。
ソフトウェア情報
- 「1Password 7 for Windows」
- 【著作権者】
- AgileBits, Inc.
- 【対応OS】
- Windows 10以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 月額2.99米ドルなど
- 【バージョン】
- 7.9.822(20/10/12)