ニュース

パスワード管理ソフト「1Password 8 for Windows」の早期アクセスが開始

「Rust」言語で構築。「秘密の質問」の答えを生成する機能などを追加

AgileBits、「1Password 8 for Windows」の早期アクセスを開始。「秘密の質問」の答えを生成する機能などを追加

 加AgileBitsは11月15日(現地時間)、パスワード管理サービス「1Password」の次期Windows向けクライアントアプリ「1Password 8 for Windows」の早期アクセスを開始した。次世代の「1Password」アプリを一足先に体験できる。

 「1Password 8 for Windows」ではユーザーインターフェイスの見直しが図られており、クイック検索ボックスが拡大されたほか、アイテムの新規作成ボタンがヘッダーに移設されるなど、必要なものがすぐに見つけられるようになっている。サイドバーもアップデートされており、よりカラフルでわかりやすいデザインになった。新しい「Watchtower」ダッシュボードはパスワードの健全性(弱いパスワード・重複したパスワードがないか、漏洩したパスワードがないか)を手軽に把握できる。

「1Password 8 for Windows」のデザイン
「1Password 7 for Windows」のデザイン
新しい「Watchtower」ダッシュボード

 一方、内部の実装にはLinux版と同様、プログラミング言語「Rust」が採用された。Rustは最近C++を代替するシステム言語として注目されている言語で、メモリ安全性を確保しつつ、C++と同等の動作速度を実現しているのが特徴。表立った変化はないが、ロック解除からアカウントの追加、アイテムの検索に至るまで、アプリのレスポンスが全体的に向上しているという。

 機能面ではスマートサジェストや新しいパスワードジェネレーターなどの改良により、アイテムの編集がこれまで以上に手軽に行えるようになった。アイテムエディターも強力になり、一部のWebサイトで必要とされる厄介な「セキュリティの質問」への対策として、質問に対する安全な回答を生成する機能が導入されている。データ保護も強化され、最近削除したアイテムを復元したり、誤って編集・削除してしまったアイテムを以前のバージョンに戻す機能が追加された。

 そのほかにも、「1Password Families」と「1Password Business」のアカウントではパスワードを忘れたときにアカウントを回復できる人を割り当てられる。ブラウザーとの統合も強化されている。

ブラウザーとの統合も強化。アプリとアドオンの両方でダークテーマをサポート

 なお、他のプラットフォーム向けの早期アクセスアプリは今後数カ月以内にリリースされるとのこと。