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“Windows Hello”で簡単ロック解除 ~パスワード管理ツール「1Password 7.4 for Windows」

バックエンドはRust言語で再構築されてパフォーマンスが向上

「1Password 7 for Windows」v7.4

 加AgileBitsは3月24日(現地時間)、パスワード管理サービス“1Password”のWindows向けクライアントアプリ「1Password 7.4 for Windows」を発表した。3月初めから配信が開始されているので、自動更新機能を有効化していればすでに利用できるはずだ。

 「1Password 7.4 for Windows」では、“Windows Hello”を利用したロック解除を改善。以前はボタンを押して“Windows Hello”を呼び出す仕組みになっていたが、これが省かれ、自動で“Windows Hello”認証が行われるようになった。認証の完了後に[OK]ボタンを押す必要はあるが(Windows 10の仕様)、ほぼハンズフリーでロック解除できるようになったのは気軽でよい。

“Windows Hello”を利用したロック解除

 なお、この機能を利用するには設定画面で“Windows Hello”によるロック解除を有効化しておく必要があるので注意。また、Windows 10でしか利用できない。

設定画面で“Windows Hello”によるロック解除を有効化

 また、バックエンド処理が「Rust」言語で再構築された。「Rust」はMozillaが中心となって開発を進めているオープンソースのプログラミング言語で、安全なコードをC/C++に匹敵する速度で記述できるよう設計されている。「1Password」でも「Rust」言語の恩恵により、バックエンドのパフォーマンスが向上。「SOCKS5」など、より多くのプロキシーオプションもサポートされた。

 そのほかにも、「1Password」をロックしたあとの処理を改善し、機密性を向上。Windows 10のクリップボード履歴機能のことも考慮されており、クリップボードにコピーされたパスワードが不用意に残らないようになった。また、パスワード保管庫のアイテムをドラッグ&ドロップして、他のアプリに入力する機能なども新たに追加されている。

 「1Password 7 for Windows」はWindows 7以降に対応しており、動作には.NET Framework 4.6.2以降が必要。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。ライセンスは月額2.99米ドル(税込み)からとなっており、30日間の試用期間が設けられている。

ソフトウェア情報

「1Password 7 for Windows」
【著作権者】
AgileBits, Inc.
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
シェアウェア 月額2.99米ドルなど
【バージョン】
7.4.759(20/03/24)