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カイル君じゃない元Office アシスタントが復活 ~Microsoftが新デザインの絵文字セットをテスト

「Windows 11 Insider Preview」Build 22478がDevチャネルで提供開始

「Windows 11 Insider Preview」Build 22478がDevチャネルで提供開始

 米Microsoftは10月14日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22478を「Windows Insider Program」のDevチャネルに参加しているテスターに対して公開した。すでに導入済みの場合は「設定」アプリの[Windows Update]セクションからアップグレードできる。

 本ビルドの目玉は、Windows 11のデザイン指針「Fluent Design System」に従い再デザインされた新しい絵文字だ。Windows 11には1,800以上もの絵文字が含まれるが、すべてが一貫性のあるデザインに改められた。「雲に包まれた顔」や「燃え盛るハート」など、「Emoji Version 13.1」に準拠した絵文字も含まれる。

Windows 11のデザイン指針「Fluent Design System」に従い再デザインされた新しい絵文字

 新しい絵文字はカラー粘土で作られたかのような立体感があり、どれも鮮やかな色遣いだ。また、コミカルで親しみやすくなる工夫も凝らされており、たとえば表情の絵文字では顔の輪郭をあえて完全な円にせず、わざと崩してある。

 なかでも「クリップ」の絵文字は、デザインチームの遊び心があふれている。単なるゼムクリップではなく、以前イルカの「カイル」君、「冴子先生」などとともに「Office アシスタント」ととして活躍(?)していた、あの懐かしい「クリッパー」(Clippy)君がモチーフとなっているのだ。

「クリップ」の絵文字は「Office アシスタント」の「クリッパー」に

 この新しい絵文字は「Windows Insider Program」でテストされた後、製品版のWindows 11にも導入される。Windows 10/11で絵文字を入力するには、[Windows]+[.](ピリオド)キーを押すと現れる絵文字ピッカーを利用するとよい。

 そのほかにも、本ビルドでは以下の変更が加えられた。

  • Build 22454で展開が開始された韓国語IMEのアップデートがすべてのDevチャネルに開放される
  • ノートPCが閉じていても、接続された外部モニターに「Windows Hello」対応カメラが取り付けられていれば、顔認識でログインできるように
  • 基盤となるインデクサープラットフォームをアップデートし、全体的な信頼性を向上。データベースサイズも縮小され、システムのディスク使用量が削減された
  • タスクバーのボリュームアイコン上でマウスホイールをスクロールすると、ボリュームレベルを変更できる
  • 「設定」アプリで新しい言語を追加する際のダイアログの角を丸くするなど、UIに若干の調整

 なお、古いビルドは今年10月31日に期限切れとなるので注意。Build 22468以降へアップデートすればビルド有効期限が来年9月15日(日本時間では9月16日)へ延長されるので、古いビルドを使い続けている場合は早めに更新しておきたい。

 また、Build 22478以降、Devチャネルで新しいOSアップデートプロセスがテストされるとのこと。「Windows Update」で配信される「Update Stack Package」と呼ばれる更新プログラムがそれで、ユーザーの作業を邪魔することなく、毎月のOSアップデートを正常にインストールできるようになるという。同社はDevチャネルでのフィードバックを参考にしながら、このプロセスのリリース範囲と頻度を拡大したい考えだ。

「Windows Update」で配信される「Update Stack Package」

 Devチャネルは、アクティブな開発ブランチ(RS_PRERELEASE)から最新のビルドを受け取ることのできるチャネル。新しい機能をいち早く試したい場合には向いているが、十分な安定性が確保されているとは限らず、ときに重要な機能が利用できなくなったり、回避策を必要とする問題が発生する可能性がある。起動できなくなったPCを自力で復旧できないユーザーや、業務やプライベートで日常的に利用しているデバイスにはおすすめできないので注意したい。代わりにBetaチャネルやRelease Previewチャネルの利用をお勧めする。