レビュー

「Windows Copilot」はこうなるべきでは? AI搭載のあいつと対話できるデスクトップアクセサリ

「GPT 3.5」相当の頭脳を得たMicrosoft非公式のフリーソフト

「Clippy by FireCube」v0.1 Preview

 「Bing」のAIチャットをデスクトップのサイドバーに組み込んだ「Windows Copilot」は将来性を感じさせる機能だが、実用に寄りすぎてちょっと味気なく感じる人もいるのではないだろうか。以前紹介した「カイルくんGPT」のような、もう少し親しみやすいソリューションがあってもよいかもしれない。

 そこでお勧めしたいのが、「Clippy by FireCube」だ。このアプリはデスクトップに常駐し、かつて「Office アシスタント」を務めていた「クリッパー」(Clippy)君と対話できるようにする。いずれスキン機能が搭載されれば、「カイル」君などの他のキャラクターに差し替えて楽しめそうだ(キャラクターを追加する予定はあるとのこと)。

 「Clippy by FireCube」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクト(ライセンスは不明)で、「Microsoft Store」から無償でダウンロード可能。起動するとデスクトップ右下隅にクリッパー君が現れ、クリックするとチャット画面が現れる。クリッパー君を常に最前面に表示したい場合は、チャット画面左下にあるピン留め機能を利用するとよい。

クリッパー君をクリックするとチャット画面を開閉できる

 肝心のクリッパー君の脳みそは、執筆時現在OpenAIの「GPT 3.5」相当だ。利用の際はOpenAIに支払い方法(クレジットカード)を登録して、APIキーを取得する必要がある。軽くチャットするだけなら、無料枠でも十分に楽しめるだろう。将来的にはアプリの起動のようなタスクもこなせるようになることも期待したい。

クリッパー君の脳みそは「GPT 3.5」相当。初回利用時にOpenAIのAPIキーを取得する必要がある
支払い方法を登録して、APIキーを取得

 なお、クリッパー君の呼び出しは[Windows]+[Shift]+[C]キーでも行えるが、このキーボードショートカットキーは「PowerToys」のカラーピッカー機能と重複しているので注意。「Clippy by FireCube」にはまだキーボードショートカットキーのカスタマイズ機能はないので、「PowerToys」側で対処するとよい。

「Clippy by FireCube」の設定画面

ソフトウェア情報

「Clippy by FireCube」
【著作権者】
FireCubeStudios
【対応OS】
Windows 10 バージョン 1809以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.1 Preview