やじうまの杜

「ChatGPT」のAPI無料枠に実は有効期限がある? 初期ユーザーは注意

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 いまや「ChatGPT」やその他の対話型APIの話題は、一般ニュースでも毎日のように流れてきます。

 「ChatGPT」は2022年11月30日に公開され、国内では12月に入ったところから話題となりました。そのときに「ChatGPT」を含むOpenAPIのアカウントを作った人もけっこういるはずです。

 筆者もその一人で、12月2日にアカウントを登録したようです。ただし、そんなに熱心に使っていたわけでもなく、有料プランには登録していませんでした。

 そんな筆者が先日記事を書くために「ChatGPT」のAPIを呼び出す関数を実行したところ、どうもエラーになってしまいます。その記事中でも書いたように、セルに「#VALUE!」とだけ表示されてしまうのです。おかしいな、設定でも間違えたかな、と思ってVBAのデバッガーで確認したところ、APIのレスポンスとして「You exceeded your current quota, please check your plan and billing details」というエラーが返ってきていました。

VBAのデバッグ

 OpenAIアカウントを作ると、トライアル用に18米ドル分の利用クレジットが付与されます。この無料枠は、筆者が調べたかぎりでは、公式には有効期限が明記されていません。

 そこで、Open APIのサイトから筆者のアカウントの設定で「Manage account」の「Usage」を開いてみると、「Free trial usage(無料枠)」のところに「Expired 2023年4月1日(2023年4月1日に有効期間が切れた)」と書かれていました。すべての人が同じかどうかはわかりませんが、筆者の場合は4カ月で期限が切れたようです。

無料枠の有効期限が切れていた

 というわけで、「ChatGPT」のgpt-3.5-turboであれば1000トークンあたり0.002ドルと低価格なので、これを機に有料プランに登録しました。

 ちなみに、「ChatGPT」自身にAPIの無料プランの利用期限を尋ねたところ、情報がないという回答でした。これは意地悪を言っているわけではなく、「ChatGPT」の学習データが2021年9月までのものだからでしょう。

「ChatGPT」も自分の無料プランについて知らなかった

 というわけで、“「ChatGPT」に初期から飛び付いたけどそれほどAPIを使ってないので無料プラン”という人は、APIを使う前に自分のアカウントを確認しておこう、という話でした。