元Officeマスコット「クリッパー」が掃除屋に!? 無料で不要同梱アプリを削除してくれる

以前、本誌で紹介した「BloatynosyAI」

　以前、本誌で「BloatynosyAI」というアプリを紹介した。これは「Windows 11」の肥しとなっている不要な同梱アプリ（ブロートウェア）を削除するツールで、OS標準では削除できないアプリも強制的にアンインストールできるのが特徴。ユーザーインターフェイスも少し変わっており、AIチャット機能「Copilot in Windows」のようなパネルで対話的に利用できる（AI自体は搭載されていない）。

　しかし、どうせチャットしながら利用するのであれば、かわいいマスコットとお話しできたほうが楽しくはないだろうか――と思ったのかどうかは定かではないが、このアプリのブロートウェア削除機能をベースに、かつて「Microsoft Office」でアシスタントとして活躍していた「クリッパー」（Clippy）君をデスクトップマスコットとして組み合わせたのが、今回紹介する「ClippySupreme」だ。

「ClippySupreme」

　「ClippySupreme」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT license」。Windows 10/11に対応しており、プロジェクトのリリースページから無償でダウンロードできる。

　使い方は簡単で、ダウンロードした書庫ファイルを適当なところへ解凍し、「clippysupr.exe」を実行するだけだ。デスクトップ右下にクリッパー君と「BloatynosyAI」によく似たパネルが現れる。クリッパー君がときどきWindowsの操作に関するヒント（Tips）を呟いてくれるのがかわいらしい。

　ブロートウェアを削除するには、まずパネル上部のテキストボックスに「Supreme」と入力する。すると、システムにインストールされたブロートウェアが列挙されるので、削除したいものを選んで［Remove selected］ボタンを押せばよい。パネルにサジェストされるアイテムをクリックするだけでもアンインストールできる。

ブロートウェアを削除するには、パネル上部のテキストボックスに「Supreme」と入力。サジェストされているアイテムをクリックしてもよい

選択したアプリを削除

クリッパー君お勧めの「デスリスト」を聞いた様子

　なお、アクセス権限の関係でときどきアンインストール処理に失敗することがあるようだ。その場合は「clippysupr.exe」をいったん閉じて、右クリックメニューの［管理者として実行］コマンドを利用するとよい。