レビュー

OS標準の強力ファイル複製コマンド「robocopy」を活用したGUI定期バックアップソフト

指定した日・曜日・時刻に自動実行、メール通知にも対応

「RoboCopy Scheduler」v24.2.27.1

 「RoboCopy Scheduler」は、Windows標準の高機能ファイルコピーコマンド「robocopy」を用いたGUIのバックアップソフト。Windows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2012以降に対応するフリーソフトで、「TABASCO soft」のWebサイトからダウンロードできる。

 「robocopy」は、コマンドラインのファイル複製コマンド「copy」よりも高度なコピーコマンド。もともと「Windows Server 2003」のリソースキットツールに付属していたユーティリティで、Windows Vistaから標準搭載されているようだ。

「robocopy」コマンド

 「robocopy」コマンドの特徴は、2つのフォルダーの内容を同期させるミラーリング機能(/MIR)を備えること。ミラーリングの際は変更のあったファイルだけをコピーするため、単純な上書きコピー(/E)よりも処理が短時間で済む。そのため、バックアップにも最適なコマンドといえる。

 しかし、定期的なバックアップに「robocopy」コマンドを用いるのは、「タスク スケジューラー」などの使い方に習熟していなければならず、入門者には少々ハードルが高いだろう。「robocopy」コマンドの豊富なオプションを把握するのも大変だ。

 そこでお勧めしたいのが、これらをGUIで設定できる「RoboCopy Scheduler」だ。タスクトレイに常駐するタイプのアプリで、これが起動している間ならば、あらかじめ指定したスケジュール通りに「robocopy」によるバックアップ処理(ジョブ)を実行できる。

新規ジョブを作成するダイアログ

 利用するにはまず、メイン画面右上の方にある[ジョブ追加]ボタンを押す。すると、新規ジョブを作成するダイアログが現れる。多くの項目があるが、かならず指定しなければならない項目はそれほど多くはない。

  • コピー元
  • コピー先
  • コピーモード(上書きとミラーリングを選択可能)
  • スケジュール

 スケジュールは手動、毎日、週ごと、月ごと、起動時の5つが選択可能。たとえば「週ごと」を選ぶと、ジョブを実行する曜日と時刻が選べる。これらをうまく活用すれば、

  • 通常はミラーリングで済ますが、月に1回だけ完全な上書きコピーを行う
  • 曜日によって異なる場所へバックアップする(1週間分のスナップショットを保存する)

といったスケジュールを作成できる。もちろん、本ソフトを単純に「robocopy」のGUIツールをみなし、[手動]ジョブを作成して、一度きりのデータ移行(コピー)に活用してもよいだろう。

 そのほかにも、本ソフトには起動中にモニターの電源がOFFになるのを抑止するオプションや、ジョブの結果をメールで通知する機能が備わっている。

ジョブの結果をメールで通知
メール通知の設定(「Gmail」の場合)

 たとえば「Gmail」でジョブの結果をメール通知したい場合は、以下のように設定する。

  • SMTPサーバー:smtp.gmail.com
  • ポート番号:587
  • ユーザー名:「Gmail」のアドレス
  • パスワード:本ソフト用の「アプリ パスワード」を作成して入力
  • 暗号化方式:STARTTLS
  • 差出人:通常は「Gmail」のアドレスでよい
  • 宛先:送り先のメールアドレス
メール通知の設定の例

ソフトウェア情報

「RoboCopy Scheduler」
【著作権者】
TABASCO soft
【対応OS】
Windows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2012以降
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
24.2.27.1(24/02/28)