ニュース

Microsoft、絵文字ライブラリ「Fluent Emoji」をオープンソース化

残念ながら元「Office」アシスタントの彼は含まれず

Microsoft、絵文字ライブ「Fluent Emoji」をオープンソース化

 米Microsoftは8月10日(現地時間)、昨年刷新された絵文字ライブラリをオープンソース化したと発表した。「Figma」「GitHub」で公開されている。ライセンスは「MIT license」。

 この絵文字ライブラリは「Fluent Emoji」と呼ばれており、Windows 11のデザイン言語「Fluent Design System」に基づいている。カラー粘土で作られたかのような柔らかい質感・立体感と鮮やかな色遣いが特徴だ。収録文字数は1,800種以上にもおよび、「Windows 11」だけでなく、「Teams」をはじめとする「Microsoft 365」エコシステムにも導入されている。

 絵文字ライブラリがオープンソース化されたことにより、クリエイターは自由に絵文字を微調整し、オリジナルの絵文字ライブラリではカバーされていなかった文化的・宗教的・人種的ニーズに応えることができる。「フィッツパトリック尺度」(肌の色を6段階に分類したもの。UNICODEでもスキントーンに用いられている)よりも細かな肌色表現も可能となるだろう。

クリエイターは自由に絵文字を微調整し、オリジナルの絵文字ライブラリではカバーされていなかった文化的・宗教的・人種的ニーズに応えることができる

 ただし、残念ながらすべての絵文字がオープンソース化されたわけではない。法律上の理由で国旗やビデオゲーム、テクノロジストの絵文字は省かれている。また、同社が遊び心で紛れ込ませていた「クリッパー」(Clippy)君も、オープンソース化された絵文字ライブラリには含まれていないとのこと。それでも1,500以上もの絵文字が自由に利用できるようになったのは歓迎すべきことだろう。

残念ながら「クリッパー」(Clippy)君は含まれず