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Windows 11のシステム要件を迂回するモードを搭載したインストールメディア作成ツール「Rufus」
ただし、Microsoftは非推奨
2021年10月20日 06:45
ブータブルUSBドライブを簡単に作成できるツール「Rufus」の最新版v3.16が、10月13日(日本時間)に公開された。64bit版を含むWindows 7以降に対応しており、現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
「Rufus」は、OSのISOイメージファイルをUSBドライブへ書き込んでインストールメディアを作成するツール。Windows以外にも、各種LinuxディストリビューションやBSD系OS、DOSなど、幅広いOSをサポートしている。また、フットプリントが小さく、軽快に動作するのも特徴。類似ソフトの2倍の速さでインストールメディアを作成できるのが魅力だ。
今回のアップデートの目玉は、「Windows 11」のインストールメディアを作成する際に「拡張」(Extended)モードが選べるようになったこと。Windows 11をインストールするには通常、「TPM 2.0」や「セキュアブート」、8GBのメインメモリといった最小システム要件を満たす必要がある。しかし、このモードで作成されたインストールメディアを利用すれば、それらをバイパスしてWindows 11をセットアップできる。
ただし、最小システム要件を満たさないデバイスにWindows 11をインストールすることはおすすめできない。たとえインストールできたとしても、互換性問題などでデバイスが正しく機能しない可能性がある。最小システム要件を満たさないことに起因する互換性問題は、報告しても修正されないだろう。
また、更新プログラムは最小システム要件を満たさないデバイスを考慮して開発されないため、インストール当初は動作したとしても、アップデートによりデバイスが動作しなくなることも考えられる。そもそもMicrosoft社によると、最小システム要件を満たさないデバイスには更新プログラムの提供が保証されない。今月(2021年10月)のセキュリティ更新プログラムは配信されたようだが、今後はパッチの提供が打ち切られる可能性もある。
ソフトウェア情報
- 「Rufus」
- 【著作権者】
- Pete Batard 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.16(21/10/13)