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「3DMark」にSSDのベンチマークが追加 ~実際のゲームでどれだけ性能を発揮するかをスコアに

UL、「3DMark Storage Benchmark」を発表

 フィンランドのULは11月6日(現地時間)、「3DMark Storage Benchmark」を発表した。SSDやSSHD(ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ)、その他のストレージデバイスのゲームパフォーマンスを測定するための専用コンポーネントテストだ。

 ゲームを快適にプレイするためのPCパーツといえばGPUやCPUばかりに目が行きがちだが、ディスクドライブの性能もおろそかにすることはできない。最新のゲームは飛躍的にクオリティが向上したが、それに比例してサイズも肥大化する一方だ。

 そのため容量は妥協できないが、膨大なテクスチャーやリソースをすばやくロードできるI/Oパフォーマンスも重視したい。コストパフォーマンスも重要で、ディスクの性能を客観的にスコア化するニーズは高まっている。

 しかし、ULが指摘するとことによると、既存のストレージベンチマークはHDDが一般的だった時代に開発されたものが多く、現在の・実際のゲームパフォーマンスを適切に測れていないという。

 「3DMark Storage Benchmark」は、そうした問題意識から新規に開発されたベンチマークだ。最新のストレージ技術をすべてサポートし、人気のあるゲームから採取されたシナリオと人間が実際にゲームをプレイする活動をトレースしたデータをもとに、よりリアルなパフォーマンスをスコアとして算出する。

結果画面

 具体的には以下のようなシナリオがテストされるようだ。

  • 「Battlefield V」の起動からメインメニューの表示まで
  • 「Call of Duty: Black Ops 4」の起動からメインメニューの表示まで
  • 「Overwatch」の起動からメインメニューの表示まで
  • 「Overwatch」をプレイしながらブロードキャストツール「OBS」で1080pのゲームプレイを60FPSで録画
  • 「Epic Games Launcher」から「The Outer Worlds」をインストール
  • 「The Outer Worlds」でゲームの進行を保存
  • 「Counter-Strike: Global Offensive」の「Steam」フォルダーを外部SSDからシステムドライブへコピー

 「3DMark Storage Benchmark」はデバイスの種類、内蔵・外付けを問わず利用可能。スコアは高いほどパフォーマンスに優れることを示す。

主要製品におけるスコア

 「3DMark Professional Edition」の年間ライセンスを所持しているならば、「3DMark Storage Benchmark」は無償。「3DMark Advanced Edition」の場合はDLC(ダウンロードコンテンツ)として購入する必要がある。価格は、価格は2.99米ドル(「Steam」の場合、310円)。