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「Time Spy」に代わる新しいベンチマーク「3DMark Steel Nomad」、来年にも無償提供へ

ハイエンドゲームマシンからモバイルデバイスまでをカバー

「Time Spy」に代わる新しいベンチマーク「3DMark Steel Nomad」

 フィンランドのULは12月20日(現地時間)、新しいベンチマーク「Steel Nomad」をすべての「3DMark」ユーザーに無償提供すると発表した。

 「3DMark Steel Nomad」は、従来の「Time Spy」「Time Spy Extreme」といったクロスプラットフォーム対応ベンチマークテストの後継。「Time Spy」がリリースされたのは2016年のことだが、それ以降、ゲームとPCのハードウェアは大きく進歩しており、とくに最近のハイエンドハードウェアで「Time Spy」で適切なスコアを算出するのは難しくなってきている。そこで新たに開発されたのが、「Steel Nomad」だ。

 「Steel Nomad」はWindows、macOS、Linuxを実行するハイエンドコンピューターの非レイトレーシングゲーム性能を測定するにあたり、「3DMark」の新たな推奨ベンチマークとなる。統合グラフィックスを搭載したWindowsラップトップ、「Windows on Arm」デバイスや「Apple Silicon」搭載のMac、iOS、Androidデバイスなどの軽量デバイス向けには「Steel Nomad Light」が用意される。レイトレーシング性能を図りたい場合は、「DirectX 12 Ultimate」対応の「Speed Way」、クロスプラットフォーム対応の軽量な「Solar Bay」、両者の中間に位置するWindows向け「Port Royal」といったテストが利用できる。

「3DMark Steel Nomad」は来年にも無償提供へ

 「3DMark Steel Nomad」は来年の第1四半期、Windowsデバイス向けに「Steam」、「Epic Games Store」および「UL Solutions」から直接発売される予定。macOSおよびLinux向けの「Steel Nomad」および「Steel Nomad Light」、AndroidおよびiOSデバイス向けの「Steel Nomad Light」は、2024年後半に発売される。