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「3DMark」などULのベンチマークはWindows 11に対応 ~ただし注意点も
2021年9月30日 11:00
フィンランドのULは9月29日(現地時間)、「3DMark」をはじめとする同社のベンチマーク製品がWindows 11に対応することを発表した。現在サポートされているすべてのULベンチマークワークロードは、Windows 11と完全に互換性があるという。
同社がWindows 11と互換性があるとしているのは、以下の製品。とくに「3DMark」はWindows 11で注目の「DirectX 12 Ultimate」に含まれる4機能すべてをテストできる。
- ゲーマー、オーバークロック、システムビルダー向け「3DMark」
- オフィスワークを念頭に置いたテストを実施する「PCMark 10」
- 写真・動画のクリエイター向け「UL Procyon」
- IT管理者によるベンチマークの自動化をサポートする「Testdriver」
- バーチャルリアリティベンチマーク「VRMark」
ただし、いくつか注意すべき点もあるようだ。
同社がWindows 11のプレリリースビルドでテストしたところ、仮想化ベースのセキュリティ(VBS)と呼ばれる機能の影響でパフォーマンスの低下が確認された。しかし、VBSはWindows 11をクリーンインストールした場合はデフォルトで有効化されるものの、Windows 10からアップグレードした場合は有効にならない。そのため、同じWindows 11システムでもVBSが有効かどうかによってベンチマークのスコアが変わってしまうことがあるという。同社は今後のアップデートでVBSの検出機能をベンチマークに追加し、スコアを公平に比較できるようにしたいとしている。
また、一部のベンチマークアプリではWindows 11がWindows 10のビルドとして認識されることがある。これは見た目だけの問題で、ベンチマークのスコアには影響しないが、マイナーアップデートで解決される見込みだ。