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無料の画像編集ソフト「paint.net」がWindows 7/8.1・32bit版のサポート終了へ

「paint.net 4.4」はx64/ARM64、Windows 10以降のみサポート

フリーの画像編集ソフト「paint.net」の最新アルファ版v4.3.3 build 7988が公開

 米dotPDNは11月14日(現地時間)、フリーの画像編集ソフト「paint.net」の最新アルファ版v4.3.3 build 7988を公開した。注意点として、Windows 7/8.1で利用できる「paint.net」はv4.3.xが最後となることがアナウンスされている。

 同社はv4.3.3の正式リリースを見届けてからv4.4の開発に着手する考えだが、旧バージョンのOSと32bit版の対応には時間がかかることから、v4.4はWindows 10以降、64bit版のみ(x64/ARM64)のみのサポートとなる見込み。v4.4が完成するまでの間、v4.3.xは必要に応じてアップデートされるとのことだが、それも長くはないだろう。

 Windows 7の一般向けサポートはすでに終了しており、Windows 8.1のサポートもあと1年と少しとなっている(2023年1月10日まで)。また、大量のメモリを扱うペイントソフトは64bit化の恩恵も大きい。できるだけ早めの移行をお勧めする。

 「paint.net 4.3.3」ではアプリケーションが「.NET 6」ベースとなり、レンダリングのパフォーマンスが向上したほか、起動時間が短縮された。「.NET 6」ではARM64対応も改善されているとのことなので、その面での恩恵も期待できるだろう。

 そのほかにも、「Windows 10 バージョン 1809」以降でスクロールバーやドロップダウンリストなど、ダークテーマのさまざまなUI要素が改善された。Windows 11でのUIコントロール表示も修正されている。また、選択レンダラーのメモリリークが対処されGPUメモリがGB単位で浪費されたり、アプリがクラッシュする問題が解決されたほか、GDIオブジェクトリークも改善され、全体的にアプリの安定性が向上している。

 アルファ版「paint.net」は現在、公式フォーラム「GitHub」のリリースページから無償でダウンロード可能。[設定]ダイアログでプレリリース版のチェックを行うオプションを有効化すれば、自動更新機能を利用してアップデートすることもできる。ただし、「Microsoft Store」で配布されているバージョンでは利用できないので注意したい。

[設定]ダイアログでプレリリース版のチェックを行うオプションを有効化すれば、自動更新機能を利用してアップデートできる

ソフトウェア情報

「paint.net」アルファ版
【著作権者】
dotPDN LLC、Rick Brewster 氏、contributors
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.3.3 alpha build 7988(21/11/14)